■オートチャーティストとは

オートチャーティストとはSaxoTraderGOで取引できる商品のチャート分析を自動で行い、確率が高いと考えられる売買戦略を表示する取引支援ツールです。チャート分析はテクニカル分析でも最も基本かつ重要なチャートパターン(各種の反転、継続パターン)、キーレベルパターン(トレンドライン)、フィボナッチパターン(リトレースメント等)が完成した場合、あるいは形成中に一覧表示されます。一覧表示では、各種パターンの詳細、取引を行う場合のターゲット等の情報が表示され、表示する情報をフィルターで絞り込むことが可能です。この売買戦略レポートでは、この一覧表示の中から翌週にも有効と考えられる通貨ペアを毎週3通貨ペア、ピックアップしていくこととします。

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オートチャーティスト・チャートパターン分析入門

■先週のレビュー

まず、先週のストラテジの振り返りです。先週はリスクオフ相場を想定した欧州通貨のクロス円売りを中心としたピックアップとしました。結果はどうだったでしょうか。

(1)EURNZDの売り(シグナル点灯7月3日)TP=1.7163、SL=1.7379

先週執筆時点のレートが1.72458、その後のレンジは1.71343~1.73023と執筆直後から順調に下げてくれました。パターン的にはブレーク後に戻す動きが出始めていた点は懸念材料ではありましたが、パターンが終わったというところまでは行っていないことは先週指摘したとおりです。執筆翌日6日の東京市場でTPの決済、+82.8pipsの利益となりました。

(2)NZDUSDの買い(シグナル点灯7月3日)TP=0.6799、SL=0.6690

先週執筆時点のレートが0.67649、その後のレンジは0.67477~0.68587とNZD高の動きが執筆直後から現れたのはEURNZDと同様です。こちらも執筆翌日の東京市場でTPの決済となりました。結果は+34.1pipsの利益です。先週はNZDの買いが目立ったのですが、シカゴ通貨先物のポジション的には最近までNZD売りが着実に増えていました。売りポジションを閉じる動きも出ていたのではないかと考えています。

(3)USDSGDの売り(シグナル点灯7月3日)TP=1.3552、SL=1.3745

先週執筆時点のレートが1.36635、その後のレンジは1.35271~1.36753と、こちらも執筆時点直後から下げTPの水準には週明け9日の東京市場で到達しました。その後は行って来いでドル高相場になりましたので、オートとはいえなかなか良いタイミングで利食った印象です。+111.5pipsの利益となりました。

今週は全勝となり、先週の負けを取り返した格好となり一安心です。

■ドル円の長期トレンド転換か

昨日東京早朝に、ライトハイザーUSTR代表が中国への追加関税2000億ドルを検討と発言したことを受け、株式市場、為替市場ともリスクオフの動きとなりました。しかし、株式市場は上値が重たい中、ドル円は行って来いどころか5月高値を上抜け、さらには2015年の125円台から延びるレジスタンスライン(111円台半ばを下降中)をも上抜けと、ストップオーダーをも巻き込みながらの112円台乗せとなりました。

チャートを見ていただくとわかりますが、このような長期のレジスタンスを抜けるということは長期のドル安(円高)トレンドに変化が出てきていると考えざるを得ません。長期トレンドゆえ、多少の誤差を考えたとしても今週末の週足終値で111円台後半を維持している場合には上抜け確定という判断ができそうです。この夏は円相場が目立ってくる可能性がありますので、ドル円、クロス円と今週末から来週にかけて注目ということでドル円の週足チャートを見ていただきました。

■今週の特徴

今週はドル円でのトレンド転換の動きと歩調を合わせやすいドル買いのシグナルが出ている通貨ペアのピックアップを考えていたのですが、スピードが速いこともあって既にTPの水準に到達しているか、かなり近い水準まで来ている状態で、とても遅ればせながらのピックアップには手が出せない状態でした。

そこで、他の通貨ペアからのピックアップを考えることになるのですが、オートチャーティストに関しては夏枯れ状態と言わざるを得ない状況でした。確率を60%以上としていつもの4時間足でフィルターをかけたのですが、ドル買いシグナルで手が出せないものを除くとわずか3つ!好むと好まざるとに関わらず、これらを選ぶしか無い状態です。

ということで今週はエキゾチックな通貨ペアもありますが、自動的にその3つの消極的な選択となります。

■今週のピックアップ

(1)AUDNZDの売り

AUDNZDの「トライアングル」下抜けによるAUD売りです。今週もひとつめはNZD買いの通貨ペアとなりました。下抜け後にいったん上に戻してきているもののチャートパターンが終わったというところまでは行っていないという点も先週と似ています。逆にSL水準に近いという懸念もありますが、2匹めのドジョウを狙いたいところですね。シグナル点灯後23時間以内にグレーのゾーン上端にあたる1.0812近辺まで下落する可能性が指摘されています。

戦略:AUDNZDの売り(シグナル点灯7月11日)執筆時点1.09149
TP=1.0812、SL=1.0929

(2)CADCHFの売り

チャートパターンは「トライアングル」の下抜けによるCAD売りです。こちらはチャートパターン完成直後にSL水準へほぼ到達という状態ですが、首の皮一枚で残ったというところです。その後は再びチャートパターン方向への動きとなってきました。シグナル点灯後23時間以内にグレーのゾーン上端にあたる0.7499近辺まで下降する可能性が指摘されています。

戦略:CADCHFの売り(シグナル点灯7月11日)執筆時点0.75384
TP=0.7499、SL=0.7580

(3)EURRUBの売り

チャートパターンとしては「ダブルトップ」の下抜けによるEUR売りです。エマージング通貨市場が荒れ気味の現在、そのひとつであるRUBを買うというのはなかなか悩ましい選択ではありますが、テクニカルには比較的よい感じではあります。ワールドカップも開催中なのでご祝儀買いのつもりで行ってみましょう。シグナル点灯後20時間以内にグレーのゾーンの上端にあたる72.1283まで下降する可能性が指摘されています。

戦略:EURRUBの売り(シグナル点灯7月10日)執筆時点72.7626
TP=72.1283、SL=74.2662