今週のピックアップ銘柄:ゴールド(XAUUSD)

「需給動向と相関が語る世界(7月5日)」でゴールドの買いセットアップは整っていると記しましたが、その考えを今も変わっていません。買いのセットアップが整っているからと言って、直ぐにゴールドをロングするということではないのでご了承ください。まず、COTレポートからNY金先物市場における実需と投機筋のポジション動向から確認していきます。

COTレポート

コマーシャルズの買いヘッジが徐々に積み上がってきています。上記のチャート上に白矢印で記した時期と同じところまでポジションを積み上げてきています。

上記はXAUUSD(スポット金)の週足チャートです。コマーシャルズは黒矢印の時点と同じ買いヘッジオペレーションを行っています。2015年の安値と比べて、スポット金価格はまだまだ高くなっています。しかし、現状の市場を分析した結果、買いヘッジを行っているため、必ずしも価格だけをみてヘッジしていません。

シーズナル

ゴールドの季節性周期は7月中旬から9月初めにかけて上昇しています。このシーズナルパターンは2017年の夏場にも確認されています。今年の暑い夏にゴールドがよりホットな商品になると示しています。

バリュエーションモデル

ゴールドはこれまでも米国債に比較して割安になると、その値を一気に上げてきています。すでに3週間ほど、割安状態が続いています。いつ、ゴールドが値を上げてもおかしくないようです。

ダイバージェンス

前回のコメントからこれまでの間、スポット金価格とMACDとの間にはダイバージェンスが確認されています。ここまで長く逆行した状態が続くのは珍しく、よりゴールドの大きな反発が期待できます。

チャートに印した”7月26日”ですが、この日は前日の高値と安値を超えたアウトサイドバーを形成して陰線でひけていました。このアウトサイドバーほど、市場参加者の心理を明確にあらわしているバーは他にないと思います。一旦、前日の高値をブレイクして買い上げていたマーケットが一気に前日の安値を割って下げてひけました。

アウトサイドバー

ラリー・ウィリアムズ氏がアウトサイドバーを利用したトレーディングシステムを多数、これまでに開発しています。その中に、アウトサイドバーのレンジを使ったサポートとレジスタンスの割り出し方について、ここで紹介したいと思います。多くの場合、アウトサイドバーが出現した後、翌日も同じく陰線でひけると、そのまま下降していくことが多いようです。今回のスポット金もこのパターン通りに下げてきました。

では、この下げがどこで止まるのか?

1222.38 – (1235.21 – 1222.38) = 1209.55

7月26日のレンジを割り出して、この値幅を安値から差し引くとサポートが算出できます。8月1日、長いヒゲをつけていますが、サポートにヒットして中心値を超えて引けています。

スポット金とユーロ

この一ヵ月間、ゴールドに関するコメントや記事は全て米ドルの影響と書かれていたと言っても過言ではないでしょう。ドル建てで取引される金は、ドル高になると他の通貨を保有する投資家にとって割高となり、需要を抑制する可能性があります。

この一ヵ月間、スポット金とユーロドルとの相関がかなり高くなってきています。そして、8月3日、米雇用統計が発表されます。これまで好調な米経済がスローダウンしていると言った数値にはならないでしょう。

ドル高が進行して金価格が下落する可能性は十分にありますが、需給関係、タイミングツールなどの分析から金買いとなっています。雇用統計の発表後、ボラティリティーが一時的に上昇するでしょう。場合によっては、スポット金ではなく、ユーロ売りドル買いを一時的に行う必要が出てくることも想定したトレード計画が必要になるでしょう。