■オートチャーティストとは

オートチャーティストとはSaxoTraderGOで取引できる商品のチャート分析を自動で行い、確率が高いと考えられる売買戦略を表示する取引支援ツールです。チャート分析はテクニカル分析でも最も基本かつ重要なチャートパターン(各種の反転、継続パターン)、キーレベルパターン(トレンドライン)、フィボナッチパターン(リトレースメント等)が完成した場合、あるいは形成中に一覧表示されます。一覧表示では、各種パターンの詳細、取引を行う場合のターゲット等の情報が表示され、表示する情報をフィルターで絞り込むことが可能です。この売買戦略レポートでは、この一覧表示の中から翌週にも有効と考えられる通貨ペアを毎週3通貨ペア、ピックアップしていくこととします。

10分でできるオートチャーティスト・クイックマニュアル
オートチャーティスト・完全ガイド
オートチャーティスト・チャートパターン分析入門

■先週のレビュー

まず、先週のストラテジの振り返りです。先週は選択肢が3つと選ばざるを得ない状況ではありましたが、チャートパターンとしては比較的きれいなパターンのものとなっていました。以下の3つです。

(1)AUDHKDの売り(シグナル点灯8月1日)TP=5.7810、SL=5.8401

先週執筆時点のレートが5.8020、その後のレンジは5.7673~5.8391と執筆直後から順調に下げて執筆日の欧州市場でTPが執行されました。先週も買いた通りHKDの動きは限定的ですから、AUDの売りがうまくワークしたことになります。結果として+210pipsの利益となりました。

(2)EURGBPの売り(シグナル点灯8月1日) TP=0.8839、SL=0.8936

先週執筆時点のレートが)0.88903、その後のレンジは0.88543~0.90301と、執筆直後は順調に下げたもののTPの水準にはギリギリ届かず、その後のEURGBPはブレグジット協議進展への懸念から反転上昇の流れとなりました。高値追いを続ける中、7日東京市場でSLに到達してしまい、-45.7pipsの損失となりました。

(3)EURRUBの買い(シグナル点灯8月1日)TP=73.8788、SL=72.7452

先週執筆時点のレートが73.4350、その後のレンジは73.0263~75.6413と、ユーロが他通貨に対して強ぶくむ動きからEURRUBも上昇しました。EURGBPとは逆サイドのポジションだったことからうまく上昇の流れに乗ったトレードとなりました。8日欧州市場でTPに到達、0.4439ポイントの利益です。桁が大きいため10分の1の換算で+438.0pipsの利益です。実際のイメージではその半分から3分の1という感じです。

今週は2勝1敗、負けた取引の損失が少なく買った取引の利益が大きかったので、そうした意味では、かなり良い結果になった週でした。チャートパターンがきれいだからといって必ずしも良い結果に結び付くとは限りませんが、やはり選択する基準としてきれいなパターンのほうが安心して見ていることができますね。

■変動相場制移行後もっとも狭いレンジ

本日からワシントンで日米通商交渉が始まることもあって、先週の米国雇用統計後は高値を切り下げる展開が続き、本日も朝からドル売りが強く110円台後半と昨日安値圏での取引となっています。こうした動きもあって、7月高値の113.17から着実に水準は遠のき年初来高値となっている1月の113.385(どちらもSaxoTraderGOのチャートによるレート)の更新は難しい状況と言えます。

いっぽう、年初来安値は3月安値の104.550(同)で、今年2018年のこれまでの年間レンジは、わずか8.835円にとどまっています。この9円未満の年間レンジというのは、実は変動相場制に移行してからもっとも狭い値幅となっていて、2011年のジャスト10円を下回ります。

1ドル360円の固定相場時代は別として、その後1973年に変動相場制に移行する過渡期にあたる半固定相場時代(スミソニアン協定)でも9.46円の変動幅(1972年)がありました。つまり、2018年のレンジがここまでのレンジを超えない限り、ドル円は半固定時代も含め変動相場制移行後もっとも狭いレンジということになります。

これまでも年前半のレンジが狭い時は、後半にレンジを広げるということがしばしば見られましたが、今年はどうなるでしょうか。残り5か月を切りましたが、米国は11月の中間選挙に向け、トランプ大統領がさらなる貿易戦争を仕掛けてくるリスクもあり、状況次第では104.550を下回る可能性も考えておいた方がよいかもしれません。

■今週の特徴

今週のオートチャーティストも夏枯れ状態であまり選択肢がありません。だいたい夏の高校野球シーズンは為替相場は方向感が出ない傾向があるのですが、よく日本のトレーダーが野球を見ていて、トレードしていないなんていう話も聞かれます。さすがにそんなことも無いと思いますが、確率60%以上でフィルターをかけてスクリーニングすると、すでにTP/SLに到達しているか、もしくはかなり近い水準にあるものを除くと、わずか2つとなってしまいました。どちらもユーロクロスでのユーロ買いと現在の方向には合っていますので、2つともピックアップします。

これら2つを選択するしかありませんが、もうひとつをどうするか。ということで日足にまで選択肢を広げてもうひとつをピックアップしました。日足も微妙な水準にいたり、チャートパターンが既に崩れていたりと悩ましいものが多かったのですが、比較的いいチャートパターン、かつターゲットまでの日数が短いという条件に合うものがひとつありました。それでは、順に見ていきましょう。

■今週のピックアップ

(1)EURNOKの買い

EURNOKは「下降ウェッジ」の上抜けによるEUR買いです。ポンドの下げがEURGBPの買いに繋がり、EURクロス全体の買いへと発展してまだ相場が若いことを考えると、対ドルでの買いには否定的ですがEURクロスの買いはまだまだ行ける可能性が高いと考えています。このEURNOKではシグナル点灯後28時間以内にグレーのゾーン下端にあたる9.5901近辺まで上昇する可能性が指摘されています。

戦略:EURNOKの買い(シグナル点灯8月8日)執筆時点9.54257
TP=9.5901、SL=9.4908

(2)EURZARの買い

EURZARは「トライアングル」の上抜けによるEUR買いです。EURクロスの買いであると同時に、最近南アフリカでは白人の土地収用を無償で行うための憲法改正準備が進んでいて、隣国ジンバブエでハイパーインフレを招いた大失策を連想させることからランドが売られやすい地合いとなっています。また、南アフリカでは輸出入とも第1位は中国で、米中間の貿易戦争もランドに影を落としています。EURクロスの組み合わせとしてなかなか面白いと思います。シグナル点灯後25時間以内にグレーのゾーン下端にあたる15.7128近辺まで上昇する可能性が指摘されています。

戦略:EURZARの買い(シグナル点灯8月8日)執筆時点15.5369
TP=15.7128、SL=15.3911

(3)USDDKKの買い

USDDKKのも日足からのピックアップです。サクソバンク=デンマークというイメージで、DKKが出てくるといつも必ずチェックしているのですが、今回は日足でも比較的短い時間でターゲットへの到達が指摘されていることからこのUSDDKKをピックアップしました。USDDKKは「トライアングル」の上抜けによるUSD買いです。シグナル点灯後10日以内(既に4日経過しているので、残り1週間を切りました)にグレーのゾーン下端にあたる6.4766近辺まで上昇する可能性が指摘されています。

戦略:USDDKKの買い(シグナル点灯8月3日)執筆時点6.41890
TP=6.4766、SL=6.3424