今週のピックアップ銘柄:ゴールド(XAUUSD)

この二週間ほどはゴールドとユーロドルのスプレッドが横ばいに推移しています。一方的なゴールド安相場は一旦、収束した模様です。

米トルコ関係の悪化でリラが急落して、トルコ向けに多く融資する欧州金融機関への影響が懸念され、ユーロにも売りが波及しました。「安全資産」とされる金は買われず、逆に売りが加速していました。しかし、トランプ米大統領周辺とロシアの不適切な関係を巡る疑惑に関し、トランプ氏の元側近が有罪評決を受けたことで米政治の先行き不透明感が浮上して、現物の裏付けがあり安全資産とされる金先物の買いを促したようです。また、パウエル米連邦準備制度理事会議長が、米国のインフレ率は「2%超に加速する明確な兆候はない」との見方を示して、ドル売りが加速して、金先物価格が急伸しました。

金先物の買いセットアップが整っていたこともあり、ここから一方的に金安相場とはならいようですが、まだ下降トレンドが終焉をむかえたと宣言できません。

データ:SAXOTraderGO

スポット金ドル(XAUUSD)とユーロドルFXの相関係数が0.80を超えてきて、本来の順相関に戻ってきています。これは、極端な金安相場から脱したことを意味しています。

金先物:COTレポート

依然、実需筋のコマーシャルズの買いヘッジは上昇して、大口投資家のファンド筋の売りは減少していません。COTレポートでは、これまでの状況に変化はありません。ここ三年間で、これまでコマーシャルズが買いヘッジ率を高めていくことはありませんでした。

バリュエーションモデル:米国債との比較

ゴールドは米国債と比較してかなり割安です。この状態が二ヶ月近く続いています。当然、ゴールドを買って米国債を売りというスプレッドに注目が集まり、スプレッドは反発してきています。

シーズナル

例年、ゴールドは夏場、堅調に推移しています。確かに、ここ二週間ほどは反発してきていますが、8月の高値を更新していません。想定通りにゴールドが買われても、期待ほどの強さになっていません。それは、ゴールドがシーズナル通りの展開を見せてきていないからでしょう。9月は横ばいに推移しているゴールドですから、ここから、再び売り込まれてもおかしくないようです。

プライスパターン

データ:SAXOTraderGO スポット金ドル(XAUUSD)

チャート上の▼の日はアウトサイドバーの陰線引けを形成していました。これまで通りの下降トレンドに戻る場合、アウトサイドバーの安値を割って下げてきます。しかし、ここ数日内にこのバーの高値を抜けて上げてくると、1300ドルまで上昇しても不思議ではありません。トレンドにそった投資戦略であれば、絶好の戻り売りポイントにきています。このポイントを振り切って上昇するにはそれなりの理由が必要です。米ドル売りを誘うような要因が表面化してくるか、ユーロドルが大きく買われるようであればゴールドは想定以上に強く反発するでしょう。