■オートチャーティストとは

オートチャーティストとはSaxoTraderGOで取引できる商品のチャート分析を自動で行い、確率が高いと考えられる売買戦略を表示する取引支援ツールです。チャート分析はテクニカル分析でも最も基本かつ重要なチャートパターン(各種の反転、継続パターン)、キーレベルパターン(トレンドライン)、フィボナッチパターン(リトレースメント等)が完成した場合、あるいは形成中に一覧表示されます。一覧表示では、各種パターンの詳細、取引を行う場合のターゲット等の情報が表示され、表示する情報をフィルターで絞り込むことが可能です。この売買戦略レポートでは、この一覧表示の中から翌週にも有効と考えられる通貨ペアを毎週3通貨ペア、ピックアップしていくこととします。

10分でできるオートチャーティスト・クイックマニュアル
オートチャーティスト・完全ガイド
オートチャーティスト・チャートパターン分析入門

■先週のレビュー

まず、先週のストラテジの振り返りです。先週は調整局面として北欧通貨に買い戻しが入りやすいという前提で2つのストラテジを選択し、もうひとつは中期的に反転しやすいチャートパターンが出ているカナダクロスとしました。結果を見ていきましょう。

(1)EURSEKの売り(シグナル点灯8月23日)TP=10.4636、SL=10.5415

先週執筆時点のレートが10.50565、その後のレンジは10.48615~10.72780でした。執筆時点以降もユーロの強い地合いは続き、短期的な調整期待は不発に終わりました。早々に執筆日のNY市場でSLがつき、ー358.5ポイントの損失となりました。大台が10なので実質的にはー35.9pipsというイメージです。

(2)GBPNOKの売り(シグナル点灯8月22日)TP=10.7346、SL=10.8476

先週執筆時点のレートが10.7764、その後のレンジは10.6552~10.8635(チャート上の28日安値10.6437はBidスパイクレート=スプレッド広がっただけと思われる)と、EURSEK同様にやられた感があるように見えますが、こちらはブレグジット協議進展に対する懸念からポンド売りが先行しました。結果としてどちらもついていますが、TPが先に付いているパターンです。翌24日のNY市場でTPに到達したことで、ポイントを10分の1に換算して(大台が10のため)、+41.8pipsの利益です。

(3)CADCHFの売り(シグナル点灯8月22日)TP=0.7512、SL=0.7631

先週執筆時点のレートが0.75522、その後のレンジは0.7501~0.7570と、執筆時点以降しばらくはもみあいを継続してTPにもSLにもどちらにも距離を置いていました。しかし昨日29日のNY市場で英国とEUとの間でブレグジット協議の進展が見られたことからポンドを中心に欧州通貨買いが入りました。スイスフランも同様に買われたことでCADCHFはTPに到達しました。ラッキーな面が大きいですが、+40.2pipsの利益となりました。

今週は2勝1敗、トータルでの利益はあまり大きくはありませんが、GBPNOKとCADCHFともにポンドの下げの後の急反騰が結果として利益に繋がったという、ラッキーな状況だったと言えるでしょう。

■週末と月曜早朝の為替レート

サクソバンク証券では月曜のウェリントン(ニュージーランド市場)から取引ができるため、世界中の全FX業者の中でもっとも早い時間から取引が可能な業者となっています。週末にイベントがあった時などに、月曜早朝にレートが動いていないかサクソバンクのレートでチェックしている方も多いのではないかと思います。それでは、月曜の早朝以前、たとえば週末自体に為替レートを見ることができるかどうか、というのが今日のテーマとなります。

これが、あくまでも参考レートで取引はできませんが、知ることは可能です。ここ数年、ビットコインの取引が活発になってきたことから可能になったことですが、ビットコインは1年365日、24時間休みなしに取引されています。これは、休みがあったらブロックチェーンによる決済そのものが停止してしまうことから容易に想像できると思います。そしてビットコインの取引自体はビットコインドル(BTCUSD)もビットコイン円(BTCJPY)もありますので、これらのレートのミッドレート(中値)を計算することでUSDJPYのレートを推測できます。

ピンと来ない方もいらっしゃると思いますので、BTCをGBPに置き換えてみてください。GBPUSDとGBPJPYのレートがあれば、GBPJPY÷GBPUSDを計算すればUSDJPYのレートとなりますね。同様にBTCJPY÷BTCUSDを計算することでUSDJPYのレートとなります。ただし、BTCの取引はスプレッドがワイドなので、あくまでのミッドレートで計算し、推測するという域は出られません。最終的にはウェリントン市場で始まる為替市場をサクソバンク証券でチェックする作業は欠かせません。

■今週の特徴

今週のオートチャーティストは久しぶりに選択肢が多かったのですが、昨夜のEU首席交渉官による発言からブレグジット協議進展を期待したポンド買いから欧州通貨全般の買いへと波及した動きで、すでにTPの水準に到達しているものや、逆にチャートパターンが壊れて見直しが必要なものも多く出ている状況でした。そこで、チャートパターンがきれいであり、現在もTPの方向に向かっていると考えられる3つを選択しました。

ドル円の買いとポンドドルの買いはどちらも、チャートパターンを上抜けしたという共通点がありますが、ポンドドルは同じ買いでも短期と中期の2つがあり、短期の方はすでにTPに到達、中期の方はいまだ期待が持てそうだという理由で選んでいます。値幅的にはまだ距離があり来週までにつくかどうか微妙ですが、見ていきましょう。そして最後のひとつは香港円の買いですが、香港ドルが米ドルに沿った動きをするため、実質的にドル円の買いと同じ効果となります。

■今週のピックアップ

(1)USDJPYの買い


USDJPYは「上昇トライアングル」の上抜けによるUSD買いです。昨夜NY市場におけるポンド円の買いがクロス円の買い、そしてドル円の買いと玉突きで発生した感じですが、これまでのレジスタンスとなっていた111.50レベルを上抜けたことから短期的にはドル買いが継続しやすいチャートとなっています。シグナル点灯後22時間以内にグレーのゾーン下端にあたる112.36近辺まで上昇する可能性が指摘されています。

戦略:USDJPYの買い(シグナル点灯8月29日)執筆時点111.665
TP=112.36、SL=110.95

(2)GBPUSDの買い


GBPUSDは「下降チャンネル」の上抜けによるGBP買いとなっています。昨夜のポンド買いの動きからすでに上昇した感はあるのですが、この下降チャンネルの上抜けではターゲットが大きめにとってある関係で、思惑取りに動いた場合にはまだまだ面白いポジションとなりそうです。シグナル点灯後78時間以内にグレーのゾーン下端にあたる1.3189近辺まで上昇する可能性が指摘されています。

戦略:GBPUSDの買い(シグナル点灯8月29日)執筆時点1.30273
TP=1.3189、SL=1.2662

(3)HKDJPYの買い


HKDJPYの買いですが、HKDはUSDにペッグされていることから、HKGJPYとUSDJPYは基本的にほぼ同じような動きとなります。そういった意味ではUSDJPYのポジションを2つ持ったようなものですが、ドル円と見間違うようなチャートでテクニカルにはきれいな上抜けパターンとなっていて、ピックアップする通貨ペアとしては悪くありません。シグナル点灯後22時間以内にグレーのゾーン下端にあたる14.3200近辺まで上昇する可能性が指摘されています。

戦略:HKDJPYの買い(シグナル点灯8月29日)執筆時点14.2294
TP=14.3200、SL=14.1347