■オートチャーティストとは

オートチャーティストとはSaxoTraderGOで取引できる商品のチャート分析を自動で行い、確率が高いと考えられる売買戦略を表示する取引支援ツールです。チャート分析はテクニカル分析でも最も基本かつ重要なチャートパターン(各種の反転、継続パターン)、キーレベルパターン(トレンドライン)、フィボナッチパターン(リトレースメント等)が完成した場合、あるいは形成中に一覧表示されます。一覧表示では、各種パターンの詳細、取引を行う場合のターゲット等の情報が表示され、表示する情報をフィルターで絞り込むことが可能です。この売買戦略レポートでは、この一覧表示の中から翌週にも有効と考えられる通貨ペアを毎週3通貨ペア、ピックアップしていくこととします。

10分でできるオートチャーティスト・クイックマニュアル
オートチャーティスト・完全ガイド
オートチャーティスト・チャートパターン分析入門

■先週のレビュー

まず、先週のストラテジの振り返りです。先週は動いた後のピックアップとなったため、TPへの動きを継続中かつブレークがチャート的にきれいなものをピックアップしました。その後の結果を見ていきましょう。

(1)USDJPYの買い(シグナル点灯8月29日)TP=112.36、SL=110.95

先週執筆時点のレートが111.665、その後のレンジは110.68~111.755でした。執筆時点直後からドル円は水準を下げ、翌31日の東京市場であっさりとSLがついてしまいました。相変わらずの米国主導による貿易摩擦激化がリスクオフにつながりました。USDJPYの取引はー71.5ポイントの損失となりました。

(2)GBPUSDの買い(シグナル点灯8月29日)TP=1.3189、SL=1.2662

先週執筆時点のレートが1.30273、その後のレンジは1.27837~1.30427と、執筆日こそポンド買いが目立ったものの、その後は好材料も悪材料もミックスしていたもののブレグジット協議の遅れから、ポンドが主要通貨に対して売られる流れが目立ちました。ただ、本日時点でTPにもSLにも到達していないため、1.29229で成行決済します。結果としてー104.4pipsの損失となりました。

(3)HKDJPYの買い(シグナル点灯8月29日)TP=14.3200、SL=14.1347

先週執筆時点のレートが14.2294、その後のレンジは14.1016~14.2003と、執筆時点以降ドル円同様に下げが先行しました。香港ドルは米ドルにリンクした動きをしていますので、HKDJPYの買いはUSDJPYの買いとほぼ同じです。USDJPYと時を同じく翌31日の東京市場でSLがついています。ー9.47pipsの損失となりました。

今週は全敗となってしまいました。ここしばらく調子が良かったのですが、テクニカルな方向性とマーケットの材料(ファンダメンタル)とが合わずに失敗したサンプルと言えるでしょう。今日のコラムではファンダメンタルとテクニカルについて触れることとします。

■ファンダメンタルとテクニカル

先週のピックアップは見事なまでにSLに引っかかりましたが、先週ピックアップした時点では、上記の通りブレークのチャートパターンはきれいなものでした。しかし、その後の材料がチャートが示す方向性とは異なり、チャートパタンがワークしなくなるという、先週フィルターをかけた際に他の通貨ペアで見られた現象がそのまま出てしまいました。

このようなテクニカルには正しくてもファンダメンタルな材料やニュースによって方向性がひっくり返ることはしばしばあることです。そうした際に参考になるのは、もし何らかの材料が見えているならば、その材料に沿った方向性のシグナルが点灯したもののみを採用するという方法です。

先週の例でしたら、ドル円をはじめとするクロス円では貿易摩擦激化懸念によるリスクオフの動きから円買いに動く可能性があるかもしれない、そうであるならば円買いのシグナルであれば採用しよう。ポンドではブレグジットの協議が長引いていることがポンドの上値を抑えるかもしれない。そうであるならばポンド売りのシグナルであれば採用しよう。といった具合です。

このコラムではテクニカルを前面に出していることから、このようなファンダメンタルな材料はあえて無視していますが、皆さんが取引をする際にはそうした材料にも目を向けたピックアップは負けにくくするという点では良い方法と言えるでしょう。しかし、こうした材料も途中で流れが変わることもありますし、材料が買いでも市場参加者がまったく反応せず売られてしまうようなこともあります。

それならば、やはり材料は無視してもいいのではないかということにもなりかねませんが、長い目で見た場合には現在市場を動かしている大きな材料は何なのか(今なら米国主導の通商交渉ですね)、そしてそれによって何が考えられるのか(今なら貿易摩擦激化によるリスクオフと円高の動きでしょうか)、といったことを考慮したピックアップはお勧めできる考え方です。

■今週の特徴

今週のオートチャーティストはFXから離れて株価指数CFDのシグナルをピックアップします。FXに比べ確率が高いピックアップとなっていたこと、またコラムに書いた通りですが、貿易摩擦激化に対して景気減速懸念が徐々に持ち上がってきていることから、株価指数をショートにする戦略は面白いのではないかと考えたためです。

今回は米国のUS500.i、欧州のユーロストックス50、フランスのCAC40の3つの株価指数を扱いますが、取引時間(日本時間)がS&Pは08:01〜翌06:00ですが、ユーロストックスとCACは16:01〜翌05:55と取引時間が欧州市場以降となっています。執筆時点では、まだスタートしていませんので、仮に前日終値(執筆日の05:55)で仮計算し、実際の取引はスタート時点(当日始値時点)ということで書いていくこととします。

なお、CFD取引の詳細はサクソバンク証券のウェブをご覧ください。

■今週のピックアップ

(1)US500.iの売り


US500.iは「トライアングル」の下抜けによる売りです。ここに来て世界的に株式市場では貿易摩擦激化による景気鈍化が懸念されていましたが、それでもS&Pは会社の収益面に目を向けた買いが根強く史上最高値を更新する動きが見られました。9月は米国の株式市場にとっては鬼門とも言える月で、過去に見られた大きな下げのうち、いくつかは9月に発生しています。時期的なことも含めてUS500.iの売りは面白いのではないでしょうか。シグナル点灯後27時間以内にグレーのゾーン上端にあたる2865.10近辺まで下降する可能性が指摘されています。

戦略:US500.iの売り(シグナル点灯9月4日)執筆時点2886.71
TP=2865.10、SL=2911.19

(2)ユーロストックス50の売り


ユーロストックスは「下降トライアングル」の下抜けによる売りとなっています。理由は世界的な株式市場の上値の重たさと言えますが、米欧間でも貿易摩擦は今後激化する可能性があるとともに、ブレグジットも欧州株にとっては懸念材料となります。シグナル点灯後66時間以内にグレーのゾーン上端にあたる3265.13近辺まで下降する可能性が指摘されています。

戦略:ユーロストックス50の売り(シグナル点灯9月5日)執筆時点3317.54(前日終値)
TP=3265.13、SL=3459.52

(3)CAC40の売り


フランスCAC40は「トライアングル」の下抜けによる売りとなっています。こちらも理由は世界的な株式市場の上値の重たさと言えます。シグナル点灯後62時間以内にグレーのゾーン上端にあたる5198.34近辺まで下降する可能性が指摘されています。

戦略:CAC40の売り(シグナル点灯9月5日)執筆時点5260.90(前日終値)
TP=5198.34、SL=5510.91