■オートチャーティストとは

オートチャーティストとはSaxoTraderGOで取引できる商品のチャート分析を自動で行い、確率が高いと考えられる売買戦略を表示する取引支援ツールです。チャート分析はテクニカル分析でも最も基本かつ重要なチャートパターン(各種の反転、継続パターン)、キーレベルパターン(トレンドライン)、フィボナッチパターン(リトレースメント等)が完成した場合、あるいは形成中に一覧表示されます。一覧表示では、各種パターンの詳細、取引を行う場合のターゲット等の情報が表示され、表示する情報をフィルターで絞り込むことが可能です。この売買戦略レポートでは、この一覧表示の中から翌週にも有効と考えられる通貨ペアを毎週3通貨ペア、ピックアップしていくこととします。

10分でできるオートチャーティスト・クイックマニュアル
オートチャーティスト・完全ガイド
オートチャーティスト・チャートパターン分析入門

■先週のレビュー

まず、先週のストラテジの振り返りです。先週はFXではなく主要株価指数からのピックアップとしました。普段、なかなか主要株価指数がフィルターで抽出されることは少ないため、株価指数CFDに興味を持たれた方も多かったのではないかと思います。それでは結果を見ていきましょう。

(1)US500.iの売り(シグナル点灯9月4日)TP=2865.10、SL=2911.19

US500.iは米国の主要株価指数S&P500に連動するCFDで、ダウのCFDとともに人気の高いものです。先週執筆時点のレートが2886.71、その後のレンジは2863.91~2894.68と比較的落ち着いた値動きの週でした。執筆時点からUS500.iはじり安となり翌7日NY市場でTPに到達しました。US500.iの取引は+21.61ドルの利益となりました。

(2)ユーロストックス50の売り(シグナル点灯9月5日)TP=3265.13、SL=3459.52

先週執筆時点ではまだユーロストックス(EU50.i)はまだ取引が行われていませんでしたので、6日の取引開始時点のレートは3308.30でのエントリーです。その後のレンジは3272.65~3329.17と、こちらもあまり動きが見られずTPにもSLにもどちらにも届かないままで一週間を経過しました。こちらも執筆時点ではマーケットがクローズしていてFXのように成行決済は出来ませんので、昨日12日クローズ3319.17で取引を終了したこととします。結果としてはー10.87ユーロの損失となりました。

(3)CAC40の売り(シグナル点灯9月5日)TP=5198.34、SL=5510.91

先週執筆時点ではまだCAC40(FRA40.i)もまだ取引が行われていませんでしたので、6日の取引開始時点のレートは5257.40でのエントリーです。その後のレンジは5223.58~5338.44と、動きが見られずTP、SLどちらも到達しないまま執筆時点となりましたので、昨日12日クローズ5319.94で取引を終了したこととします。結果としてはー62.54ユーロの損失となりました。

今週は1勝2敗、トータルとしてはユーロ関連指数での損失がやや大きくマイナスで終わりましたが、2敗の2つの指数は動きが鈍かったことによるポジションクローズですから、これは許容すべきかと思います。今回はシンプルに指数の取引でしたが、リスクオン・リスクオフに敏感に反応する株価指数はFXと組み合わせて同方向あるいはヘッジ取引を行っても面白いと思います。

■分散投資のポートフォリオ

今週のピックアップはドル資金で、株価指数、金、外貨を買うという米国から考えた場合の擬似的な分散投資の例となっています。分散投資というのは一般的に投資対象を多様化することでリスクを減らしつつリターンを得るという考え方です。古典的には、国内株式と債券、海外株式と債券に投資対象を分けるところからスタートしていますが、現在ではオルターナティブ(代替資産)としてコモディティ、FX、不動産等あらゆる投資先に理想的な比率を考えながら投資するというスタイルと言えます。

個人でこのような分散投資を行うことは困難ですから、通常は投資信託のようなプロに任せるということになりますが、プロとは言っても管理会社の手数料を取られ、場合によってはサラリーマンファンドマネージャーで運用自体があまり上手くなさそうだといったケースも見受けられます。理想的には自分自身でしっかりとした理由に基づいたポートフォリオを組むということです。サクソバンク証券ではFXだけでなく、各国の株価指数、コモディティ、金利商品とかなり多様な商品が提供されていますから、分散投資を考える際にも十分に対応できるということは覚えておくとよいでしょう。

そうした場合には、当然それぞれの商品への投資額は少なめで、かつ運用期間は長めということになりますが、ポートフォリオを組む際に今世界で何がおきているのか、自国通貨(日本であれば円)に対して何を購入すべきなのか、色々と考えるだけでもそれなりの知識が必要で勉強になると思います。理論的な面では有効フロンティアといった考え方を使うのも悪くはありませんが、最初は自分なりにどのようなポートフォリオを組むのか、それを考えるだけでも十分です。是非、頭を使ってトライしてみてください。

■今週の特徴

先週のレビュー最後のところで、指数とFXとを組み合わせて、と書きましたが、米国人が複数のアセットクラス(運用対象資産=株、債券、商品、不動産等)に投資することを考えた場合、例えばオートチャーティストならばどのような選択が可能かという視点で今週はピックアップしてみました。

今回は株の代用として株価指数の買い、商品の代表格として貴金属の金の買い、そしてFXからNZドルの買いが複数の通貨ペアを対象にシグナルが出ていましたので、対ドルでNZドルの買いと3つのアセットクラスの投資する例となります。

本来的には長期的な運用がメインですが、ここでは結果を見る必要もありますので、いつも通り4時間足によるピックアップとなります。

■今週のピックアップ

(1)US30.iの買い


US30.iはNYダウのCFDとなり、S&Pと並び人気の高い商品です。チャートパターンとしては「下降チャンネル」の上抜けによる買いです。シグナル点灯直後にTP水準近くまで一旦上昇した後に振り出しに戻ってきている動き自体はあまり美しくないのですが、まだチャートパターンが壊れたというところまでは行ってませんので、ここからの動きを追ってみたいと思います。シグナル点灯後19時間以内にグレーのゾーン下端にあたる26164.8近辺まで上昇する可能性が指摘されています。

戦略:US30.iの買い(シグナル点灯9月12日)執筆時点26012.1
TP=26164.8、SL=25748.0

(2)XAUUSDの買い


XAUUSDはFX市場で取引されているドル建ての金です。他にも先物市場で取引されているNY金などもありますが、24時間取引が行われているXAUUSDがもっともFX関係者からすると馴染みやすいと言えるでしょう。XAUUSDは「トライアングル」の上抜けによる買いとなっています。シグナル点灯後71時間以内にグレーのゾーン下端にあたる1222.23近辺まで上昇する可能性が指摘されています。

戦略:XAUUSDの買い(シグナル点灯9月12日)執筆時点1205.34
TP=1222.23、SL=1187.80

(3)NZDUSDの買い


NZDUSDは「下降ウェッジ」の上抜けによる買いとなっています。NZDは対ドルだけでなく、対ユーロ等他の通貨ペアに対して複数で買いシグナルが出ていたことによるピックアップとなります。シグナル点灯後20時間以内にグレーのゾーン下端にあたる0.6622近辺まで上昇する可能性が指摘されています。

戦略:NZDUSDの買い(シグナル点灯9月12日)執筆時点0.65542
TP=0.6622、SL=0.6502

今回はドルを売って、株(指数CFD)、金(XAUUSD)、外貨(NZD)を買う分散投資のポートフォリオ的なピックアップとなっています。