■オートチャーティストとは

オートチャーティストとはSaxoTraderGOで取引できる商品のチャート分析を自動で行い、確率が高いと考えられる売買戦略を表示する取引支援ツールです。チャート分析はテクニカル分析でも最も基本かつ重要なチャートパターン(各種の反転、継続パターン)、キーレベルパターン(トレンドライン)、フィボナッチパターン(リトレースメント等)が完成した場合、あるいは形成中に一覧表示されます。一覧表示では、各種パターンの詳細、取引を行う場合のターゲット等の情報が表示され、表示する情報をフィルターで絞り込むことが可能です。この売買戦略レポートでは、この一覧表示の中から翌週にも有効と考えられる通貨ペアを毎週3通貨ペア、ピックアップしていくこととします。

10分でできるオートチャーティスト・クイックマニュアル
オートチャーティスト・完全ガイド
オートチャーティスト・チャートパターン分析入門

■先週のレビュー

まず、先週のストラテジの振り返りです。先週は分散投資のポートフォリオというテーマでFX、株価指数、商品の3つのストラテジによるポートフォリオを組みました。ポートフォリオというには数が少なく期間も短いのですが、結果を見ていきましょう。

(1)US30.iの買い(シグナル点灯9月12日)TP=26164.8、SL=25748.0

US30.iはNYダウに連動するCFDで、先週のS&P連動CFDと並んで人気の高い株価指数CFDです。先週執筆時点のレートが26012.1、その後のレンジは25952.8~26463.4と貿易摩擦激化も金利上昇も跳ね飛ばして強い上昇相場となりました。翌14日東京市場でTPに到達、+152.7ドルの利益となりました。

(2)XAUUSDの買い(シグナル点灯9月12日)TP=1222.23、SL=1187.80

こちらは商品としての金です。先週執筆時点のレートが1205.34、その後のレンジは1192.76~1212.56と、あまり動きが見られずTPにもSLにもどちらにも届かないままで一週間を経過しました。いつも通り、今週執筆時点での決済としますので1205.36で売りとなりました。結果として+0.02ドルと、ほぼ同値決済となりました。

(3)NZDUSDの買い(シグナル点灯9月12日)TP=0.6622、SL=0.6502

3つ目は為替です。先週執筆時点のレートが0.65542、その後のレンジは0.65367~0.66507と、順調にNZDは水準を切り上げる動きとなりました。本日の朝に買いが強まった時点でTPに到達、結果として+67.8pips(=67.8ドル)の利益となりました。

今週は3勝ですが、金(XAUUSD)が驚くほど持ち値と近い水準での決済となりましたので、2勝1分というのが正確なところでしょうか。今回は短期で異なった3つのカテゴリーのプロダクトを選びましたが、結構ワークしましたね。このような分散によるポートフォリオはより長期の投資に向きますので、常に考量したい投資手法と言えます。

■第2回日米通商協議

今週はニュースネタです。第2回日米通商協議が当初予定の21日から24日で進められています。24日は東京は祝日にあたりますが、来週の9月半期末は日米通商協議が大きな材料、それも円高材料となるリスクが大きいと考えていますので、個人的に考えていることを書いておきます。

まずトランプ大統領も共和党も11月6日の中間選挙に向けて、さらに実績を上積みすることで勝利に結びつけたいと考えていることは間違いありませんが、アピールする期間を考量すると10月中旬から下旬にかけて大きな実績を示したいところです。公約通り、昨年末には法人税を引き下げましたし、選挙前のテーマとしてはやはり貿易面における不均衡是正と思われます。

米中間の交渉はまったく進まず、現状は報復関税合戦となっていて実績として示すことはできませんし、米欧間の交渉も長引く可能性があります。そこに外圧に弱い日米間の交渉が予定されていることを考えると、トランプ大統領を筆頭に共和党としては日本に対して、想定(TPPでの枠組み)以上の要求を突きつけてくる可能性が高いと思われます。トランプ大統領、ロス商務長官、ライトハイザーUSTR代表となかなか強面揃いですし、ライトハイザー氏は対日強硬派としても有名です。

交渉分野のひとつに自動車がありますが、日本から米国への輸出はNAFTA経由も含めて320万台、米国の対日赤字の4割に達しています。ここにメスを入れようと米国側としては考えることは間違いなく、週末の日経新聞によると高関税をかけられた場合の国内自動車6社の経常利益は6割減にも達するそうです。

どのあたりに妥協点を見出すのかは双方の事務方の交渉にかかっているのですが、どう考えても日本にとっては不利な状況、そうなるとリスクオフで日本株売り、為替は円高という懸念があります。時期的に半期末とも重なりますので、来週の円相場は大きく動く可能性があるように思えます。

■今週の特徴

久しぶりに選択肢が限られる週となっています。いつも4時間足でFXと株価指数において60%以上の確率となっているものからピックアップしているのですが、今週はすでにTP到達間近であったり、逆に動いてチャートパターン自体が終了していたりという状況で残った選択肢が4つ、うち2つが重複しているため実質的に3つ、と選ばざるを得ない状況となりました。

今回はEURZARの売り、EURCADの売り、EURCHFの買いとすべてEURクロスが残りました。2つは買いで1つが売りなので、ややEUR買いのスタンスを取りつつも基本的に方向感があるほどとも言えずといった印象です。それではみていきましょう。

■今週のピックアップ

(1)EURZARの売り


ひとつめはEUR売りZAR買いです。チャートパターンとしては「トライアングル」の下抜けによる売りです。トルコ中銀の大幅な利上げ移行、比較的新興国通貨に落ち着きが見られる一方で、EUではブレグジット協議の遅れやイタリアの財政規律問題に端を発する与党内の緊縮派と拡大派の対立とやや悪材料が目立ちます。材料的にも悪くない通貨の組み合わせと言えるでしょう。シグナル点灯後27時間以内にグレーのゾーン上端にあたる16.7375近辺まで下降する可能性が指摘されています。

戦略:EURZARの売り(シグナル点灯9月19日)執筆時点17.1329
TP=16.7375、SL=17.4918

(2)EURCADの売り


こちらもEUR売りです。CAD買いもNAFTAの交渉が遅れていることを考えるといまひとつ積極的になれない面はあり、弱いものどうしの比較といった感があります。ただ、最近のCADは先進国の中では引き締めに転じていることから高金利通貨として見られることも増えてきました。2つ並べてどちらを買いたいかととなるとCADというかなり消極的なピックアップではありますが、好むと好まざるとにかかわらずピックアップせざるを得ません。EURCADは「下降トライアングル」の下抜けによる売りとなっています。シグナル点灯後32時間以内にグレーのゾーン上端にあたる1.5013近辺まで下降する可能性が指摘されています。

戦略:EURCADの売り(シグナル点灯9月19日)執筆時点1.50979
TP=1.5013、SL=1.5261

(3)EURCHFの買い


これだけEUR買いです。ただ、前者2つと違って欧州通貨どうしのクロスですから、積極的なEUR買いというわけでもありません。EURCHFは「トライアングル」の上抜けによる買いとなっています。当初上抜け時に勢いがあったもののTPには届かず、現在はやや押しが入っている状況にあります。シグナル点灯後33時間以内にグレーのゾーン下端にあたる1.1344近辺まで上昇する可能性が指摘されています。

戦略:EURCHFの買い(シグナル点灯9月19日)執筆時点1.12970
TP=1.1344、SL=1.1223