今週のピックアップ銘柄:NY原油先物(WTI)

米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間の米石油在庫統計で原油在庫の減少が続き、需給逼迫が意識されました。米原油在庫は5週連続で減り、2015年以来の低水準となりました。輸出拡大が在庫減につながったとの指摘もあるようですが、ガソリン在庫も減りました。

世界最大の石油輸出国であるサウジアラビアは今年これまで、原油価格が80ドルを超えないよう努めてきました。米国による制裁でイランの原油供給が失われ世界市場が調整していく中で、サウジアラビアは少なくとも短期的にブレント原油価格が1バレル=80ドルを超えてもおかしくないとコメント。このため、北海ブレント価格も上昇していました。

北海ブレントがこれまで先行して値を上げていましたが、昨日はWTIが一気に遅れを取り戻しました。その結果、北海ブレント・WTIのスプレッドは一気に低下して、この先、横ばいに推移するようです。

北海ブレントとWTIの価格差は正常化するなか、今後のWTIはどうなるのでしょうか?

WTIのシーズナル

例年、秋口にかけてWTI原油は値を崩しています。そのため、買戻しが終了すると軟調に推移する可能性が高くなっています。一方で、バックワーデーション状態にあるWTI原油ですから、なかなか底値は固く大きく値を崩すことはないでしょう。

盛り上がらない取組高

今年の6月以降、WTI原油先物の取組高が減少しています。全く盛り上がっていない市場となっています。74ドルから64ドルのレンジ相場が続いているからでしょう。一方で、米中貿易戦争が激化していますが、両国の経済を圧迫しないと言う強い見方に変わりないようです。中間選挙を控えて、トランプ政権も中国を相手に強いアメリカのイメージ戦略を全面に押し出しています。しかし、どこかで両国が折り合いをつけることは明確です。当分の間、レンジ内のトレード戦略となるでしょう。