■オートチャーティストとは

オートチャーティストとはSaxoTraderGOで取引できる商品のチャート分析を自動で行い、確率が高いと考えられる売買戦略を表示する取引支援ツールです。チャート分析はテクニカル分析でも最も基本かつ重要なチャートパターン(各種の反転、継続パターン)、キーレベルパターン(トレンドライン)、フィボナッチパターン(リトレースメント等)が完成した場合、あるいは形成中に一覧表示されます。一覧表示では、各種パターンの詳細、取引を行う場合のターゲット等の情報が表示され、表示する情報をフィルターで絞り込むことが可能です。この売買戦略レポートでは、この一覧表示の中から翌週にも有効と考えられる通貨ペアを毎週3通貨ペア、ピックアップしていくこととします。

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オートチャーティスト・チャートパターン分析入門

■先週のレビュー

まず、先週のストラテジの振り返りです。先週は前週とは打って変わって選択肢が3つとなる週でしたが、フィルターをかけずに確率の低いストラテジをピックアップするよりは長期的な視点で考えた場合には勝ちやすくなります。さすがに選択肢がゼロとか1つということもないと思います。今週も選択肢は少ないのですが、今後もこのスタイルは継続です。それでは順に結果を見ていきましょう。

(1)EURZARの売り(シグナル点灯9月19日)TP=16.7375、SL=17.4918

EUR売りZAR買いです。執筆時点のレートが17.1329、その後のレンジは16.5798~17.1383とEURがじり安の動きを見せました。この間、EURも比較的強い動きとなっていましたがZARはさらに強く、新興国通貨全般での混乱がいったん収まったことや、ラマポーザ大統領が景気刺激策を発表したこともZAR高の動きを支えました。翌21日欧州市場でTPに到達、+0.3954ですから桁を考えると+395.4pips相当の利益となりました。

(2)EURCADの売り(シグナル点灯9月19日)TP=1.5013、SL=1.5261

こちらもEUR売りですが、買いはCADとなっています。先週執筆時点のレートが1.50979、その後のレンジは1.50888~1.53210と執筆時点がほぼ安値、その後は一貫したEUR買いの動きとなりました。こちらはNAFTAで米国とカナダとの協議が進まないことも影響してCAD売りが目立ったことによります。24日NY市場でSLがついてしまいましたので、ー163.1pipsの損失となりました。

(3)EURCHFの買い(シグナル点灯9月19日)TP=1.1344、SL=1.1223

前の2つがEUR売りに対してこれはEUR買いのストラテジです。先週執筆時点のレートが1.12970、その後のレンジは1.12198~1.13843と、どちらの水準にも到達したタチが悪い値動きです。残念ながらEUR売りが先行しSLをつけた後にCHF売りが強まりTPの水準へと到達する残念な結果に終わりました。翌21日NY市場でSLに到達しましたが1.1223以下の滞空時間はわずか、ストップをつけにいったような動きでした。結果としてー74pipsの損失となりました。

今週は1勝2敗ですがですが、EURZARの利幅が大きかったこともあって、トータルではかろうじてプラスで終わっています。

■ストップオーダーの重要性

今週は取引における注文、特にストップオーダーの重要性について書いておきたいと思います。ストップオーダーの重要性は取引を長く続けるほど身にしみてわかります。何度繰り返してもいいくらいに重要なことですから、あえて微妙なストップのつき方をした今週触れておこうと思います。

先週のストラテジのうち、3番目のようなケースは悔しいですが、想定内の出来事でよくあることです。こうした時に、注文を外して様子を見て正解だったというようなことを言う方もいますが、もしSLをはるかに超えるような動きとなったら傷口を広げるだけです。ストップオーダーを外して良いこと、悪いこと、どちらもあり得ることですが、TPのオーダーは外してもSLだけは外してはいけません。

FXに限らずストップ注文のバリエーションとしてトレーリングストップがありますが、これはマーケットの動きに合わせてSLの水準を近づけていくことで、最終的にストップをプロフィットに変えることを主眼とした利乗せの取引手法です。単純なSL、OCOによるSLなど多くのストップオーダーの中でもトレーリングは長期的に最も有効なSLと言われています。シストレの世界では必ずと言ってよいくらい何らかのトレーリング手法が組み込まれているものです。

SLに向かう姿勢ですが、負けている時ほど冷静な思考能力を奪われます。つまりトレーダーの心の弱さを補うものがストップ注文です。私もインターバンクでジュニアの頃にストップを置かずにマーケットが更に動いたことで、当初想定していた損失額をはるかに超えるような状況に追い込まれたり、オーダーを外したことでデスクから離れられなくなり72時間も籠城させられたことなど、ロクなことがありませんでした。しかも、結果として高血圧やら不整脈やらほぼ職業病ではないかと思われることまでありました。

今ではストップを置いたら淡々とついたか、かわしたかといった程度でオーダーを外すようなことは絶対にしません。皆さんも失敗から学ぶより、最初から失敗しない方がいいに決まってますので、ストップオーダーは置いたらキャンセルしない。これは絶対に守っていただきたいと思います。リスク管理でも明言を残したギャンも価値ある24のルールの中で以下のように買いています。

『ストップロスを必ずおくこと。損失限度を計算した上、ポジションを持つと同時に行うこと。』

■今週の特徴

今週も先週に続いて不作です。そもそもの選択肢が4つしかない上に、どれもやや難ありというストラテジです。多少はリスクはありますが、3つの通貨ペアを選択しました。このような週はポジションサイズを普段より少なめにして取引を行うこともおすすめです。それでは見ていきましょう。

■今週のピックアップ

(1)USDDKKの買い


ひとつめはUSD買いDKK売りです。チャートパターンとしては「下降ウェッジ」の上抜けによる買いです。チャートの形としては上抜け後にもみあっているため、どちらかというと黄色のラインで示した逆ヘッド&ショルダーの上抜けを形成中というチャートパターンに変じてきています。黄緑のネックラインを上抜ければ上昇に弾みがつきやすいのですが、現段階ではまだ抜けていません。デンマークですからサクソバンクつながりということも選択理由です。シグナル点灯後8時間以内にグレーのゾーン下端にあたる6.3710近辺まで上昇する可能性が指摘されていますが、上述の通りでまだ準備段階です。

戦略:USDDKKの買い(シグナル点灯9月25日)執筆時点6.34934
TP=6.3710、SL=6.3138

(2)AUDHKDの売り


今週はAUD関連が2つあり、こちらはAUD売りでもうひとつはAUD買いです。方向性が異なりますが、どちらかというと後者のチャートパターンの方がきれいです。ただ、悩ましい面もあるので、双方で打ち消しあって結果としてCAD売りHKG買いという超エキゾチックな組み合わせです。また、HKDはUSDに連動していますので、USD買いCAD売りを後者2つの取引で行なっているのとストラテジ的には大きな変化は無いと言えます。AUDHKDは「トライアングル」の下抜けによる売りとなっています。シグナル点灯後13時間以内にグレーのゾーン上端にあたる5.6386近辺まで下降する可能性が指摘されています。

戦略:AUDHKGの売り(シグナル点灯9月26日)執筆時点5.6706
TP=5.6386、SL=5.6919

(3)AUDCADの買い


前述の通りですが、こちらはAUD買いのクロスです。また、今回の中では唯一チャートパターン的にまだキレイな形状を保っていると言えます。仮に選択する数がひとつならば、これを選ぶでしょう。AUDCADは「トライアングル」の上抜けによる買いとなっています。いったん上昇しTP近くまで行った後に押しが入り再び上昇中です。シグナル点灯後30時間以内にグレーのゾーン下端にあたる0.9512近辺まで上昇する可能性が指摘されています。

戦略:AUDCADの買い(シグナル点灯9月26日)執筆時点0.94674
TP=0.9512、SL=0.9382