■オートチャーティストとは

オートチャーティストとはSaxoTraderGOで取引できる商品のチャート分析を自動で行い、確率が高いと考えられる売買戦略を表示する取引支援ツールです。チャート分析はテクニカル分析でも最も基本かつ重要なチャートパターン(各種の反転、継続パターン)、キーレベルパターン(トレンドライン)、フィボナッチパターン(リトレースメント等)が完成した場合、あるいは形成中に一覧表示されます。一覧表示では、各種パターンの詳細、取引を行う場合のターゲット等の情報が表示され、表示する情報をフィルターで絞り込むことが可能です。この売買戦略レポートでは、この一覧表示の中から翌週にも有効と考えられる通貨ペアを毎週3通貨ペア、ピックアップしていくこととします。

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オートチャーティスト・完全ガイド
オートチャーティスト・チャートパターン分析入門

■先週のレビュー

まず、先週のストラテジの振り返りです。テクニカルなパターンを重視しているオートチャーティストの場合、ピックアップ後にパターンが崩れると悩ましいのですが、先週も選択肢が少なく消去法でなんとか3つを残したたという状況でした。それでは結果を見ていきましょう。

(1)USDDKKの買い(シグナル点灯9月25日)TP=6.3710、SL=6.3138

USD買いです。執筆時点のレートが6.34934、その後のレンジは6.34644~6.50336と他の主要通貨と同様にドル高の動きを見せました。最近のように全般的なドル高地合いの場合、どの通貨でもドル買いならばワークするという一週間になりました。USDDKKは執筆当日の欧州市場でTPに到達、+216.6pipsの利益ですがビッグフィギュア(大台=小数点の前の数字)から考えると、実際の利益幅は半分から3分の1のイメージでしょうか。

(2)AUDHKGの売り(シグナル点灯9月26日)TP=5.6386、SL=5.6919

外貨クロスですが、HKDがドルペグのためAUD売り・USD買いとこちらもUドル高を目論んだストラテジと言えます。執筆時点のレートが5.6706、その後のレンジは5.5574~5.6728とドル高の動きに沿ってAUDが売られる展開となりました。執筆当日のNY市場でTPに到達、+320.0pipsの利益となりました。

(3)AUDCADの買い(シグナル点灯9月26日)TP=0.9512、SL=0.9382

3つ目の通貨ペアのみ純粋に外貨クロスとなり、AUD買いCAD売りです。先週執筆時点のレートが0.94674、その後のレンジは0.91329~0.94730と、執筆時点をほぼ高値に一貫して下げ続ける結果となりました。NAFTAにおける米国とカナダの協議がまとまったことによるCAD買いの動きが、このクロスを下げさせる結果になったと考えられます。翌28日欧州市場でSLに到達、ー85.4pipsの損失となりました。

今週は2勝1敗ですが、トータルでは十分にプラス。選択肢が無かった割には上出来と言えます。

■ダークモード

今週は雑談、テーマは「ダークモード」です。ダークモードとは何ぞやと思われる方もいらっしゃると思いますので、まずはダークモードについて簡単に説明しておきましょう。ダークモードというのは、通常白背景に黒文字の画面表示を反転させたものです。つまり、黒背景に白文字とすることで目に優しい配色と言われている画面表示方法です。ただ、単純に色を反転させるだけでは不自然になるため、カラーの配色は工夫されています。

この秋のOSの大規模アップデートで、主要な2つのOSがダークモードに対応しました。macOSでは9月25日にリリースされたMojave(モハベ)において、またWindows10では10月3日のOctoberアップデートによって、サポートされています。そのせいか急速にダークモードが流行りかのようにIT系メディアでは扱われていますが、使ってみるとどちらのダークモードも中途半端で、利用時間の長いブラウザなどはそのままといった状態です。

実はダークモードというのはFX等の取引システムでは比較的古くから使われている手法で、SaxoTraderGOでも右上の画面反転ボタンを押すことで、白背景(ノーマルモード)と黒背景(ダークモード)が切り替えられるようになっています。SaxoTradeGoの場合、意識せずにダークモードで使われている方もかなり多いと思います。取引システムの場合、レートの気配値もチャートも頻繁に画面が更新されるため、ダークモードのサポートが重視された結果です。

私も試しに、MacもWindowsもダークモードを使ってみましたが、ブラウザあたりはサードパーティ製のツールを組み合わせることでダークモード化できるものの、多くのアプリは対応していないため、暗い画面に突然まぶしいアプリが登場といった感じになってしまい、逆に目に悪そうです。すべてのアプリがダークモードに対応するにはまだまだ時間がかかりそうですが、完全に対応された状況であれば真剣に移行を考えてもよさそうです。

ということで、今週のチャートはダークモードで表示してみましょう。

■今週の特徴

今週は比較的選択肢も多かったため、私の個人的な相場勘によるピックアップとしました。個人的な相場勘というのは、円相場を取り囲む材料に比べあまりにもリスクオンの動きが強すぎるのでは無いか、という点です。日米間の金利差によるドル買い、株価上昇によるリスクオンという円売り材料はあるものの、米国中間選挙に向けて、日米通商交渉などの円買いリスクがまったく無視されています。またテクニカルにもドル円は9月安値からまったく調整を挟まず114円台半ばまで上伸してきたことで、テクニカルなターゲットとなっている114円台後半まであとわずかな値幅です。つまり、そろそろ調整が入ってもおかしくは無いだろうということで、今回は3つとも円買いのストラテジを選ぶこととしました。

■今週のピックアップ

(1)GBPJPYの売り


ひとつめは対ポンドでの円買いです。チャートパターンとしては「トライアングル」の下抜けによる売りです。下抜け後にもみあいとなっていることで、すっきりしない値動きではありますが、下抜けした水準よりは上がっていないという点で、チャートの形としてはまだ生きていると言えます。またポンドの材料としてはハードブレグジットの懸念がポンドの上値を抑えやすい流れと考えられます。シグナル点灯後33時間以内にグレーのゾーン上端にあたる146.31近辺まで下落する可能性が指摘されています。

戦略:GBPJPYの売り(シグナル点灯10月2日)執筆時点147.846
TP=146.31、SL=149.44

(2)ZARJPYの売り


ふたつめは対ランドでの円買いです。チャートパターンとしては「上昇チャネル」の下抜けによる売りです。ZARJPYはまだシグナルが点灯してからそれほど時間が経過していないため、フレッシュな売りシグナルと言えます。南アフリカは一時期の新興国通貨の混乱からは抜け出したものの今月はムーディーズの格付け発表があり、格付けこそ維持されるものの附される意見は厳しいものになる可能性が指摘されていることもあって、ランド自体もそろそろ警戒感が出やすい時間帯となってきました。シグナル点灯後36時間以内にグレーのゾーン上端にあたる7.66近辺まで下落する可能性が指摘されています。

戦略:ZARJPYの売り(シグナル点灯10月3日)執筆時点7.798
TP=7.66、SL=7.95

(3)SGDJPYの売り


最後は対シンガポールドルでの円買いです。SGDJPYは「上昇ウェッジ」の下抜けによる売りとなっています。GBPJPYのように下抜け後にもみあいとなっていますが、抜けた水準で上値を抑えられていますので、同様の見方をしてよいでしょう。シンガポールドル自体には目立った材料がありませんので、こちらはドル円の動き次第でしょうか。シグナル点灯後21時間以内にグレーのゾーン上端にあたる82.30近辺まで下落する可能性が指摘されています。

戦略:AUDCADの買い(シグナル点灯9月26日)執筆時点82.761
TP=82.30、SL=83.33