■オートチャーティストとは

オートチャーティストとはSaxoTraderGOで取引できる商品のチャート分析を自動で行い、確率が高いと考えられる売買戦略を表示する取引支援ツールです。チャート分析はテクニカル分析でも最も基本かつ重要なチャートパターン(各種の反転、継続パターン)、キーレベルパターン(トレンドライン)、フィボナッチパターン(リトレースメント等)が完成した場合、あるいは形成中に一覧表示されます。一覧表示では、各種パターンの詳細、取引を行う場合のターゲット等の情報が表示され、表示する情報をフィルターで絞り込むことが可能です。この売買戦略レポートでは、この一覧表示の中から翌週にも有効と考えられる通貨ペアを毎週3通貨ペア、ピックアップしていくこととします。

10分でできるオートチャーティスト・クイックマニュアル
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オートチャーティスト・チャートパターン分析入門

■先週のレビュー

まず、先週のストラテジの振り返りです。先週は私自身の相場観から円安は終わりが近いとの判断で、円高期待から3つとも円買いのストラテジをピックアップしました。順に結果を見ていきましょう。

(1)GBPJPYの売り(シグナル点灯10月2日)TP=146.31、SL=149.44

対GBPでの円買いです。執筆時点のレートが147.846、その後のレンジは147.345~149.509と前半はポンドが他通貨に対して強含む動きからポンド円も上昇が先行しました。その後下げに転じたものの8日東京市場の上昇局面でSLがギリギリでついてしましました。ー159.4pipsの損失です。今週の損益は全て円なのでわかりやすいですね。

(2)ZARJPYの売り(シグナル点灯10月3日)TP=7.66、SL=7.95

対ZARでの円買いです。執筆時点のレートが7.798、その後のレンジは7.510~7.821と執筆直後から順当に円買いの動きとなりました。執筆当日のNY市場でTPに到達、+13.8pipsの利益となりました。ランド円の場合大台が一桁ということもあり、取引金額をベースに考えると10倍の+138pipsというイメージです。

(3)SGDJPYの売り(シグナル点灯10月2日)TP=82.30、SL=83.33

対SGDでの円買いです。先週のレポートで通貨ペアとシグナル点灯日が古いままになっていましたが、タイトルとレートは間違いありません。先週執筆時点のレートが82.761、その後のレンジは80.989~82.864と、こちらも執筆直後から円買いの動きとなり、当日NY市場でTPに到達、+46.1pipsの利益となりました。

今週は2勝1敗ですが、取引金額を考慮するとトータルではプラスです。円買いの選択自体は正しかったと思いますが、英国を取り囲む材料の割にはポンド買いが先行し、円以上に強い動きとなったのは個人的には意外に感じました。

■米金利上昇とリスクオフ

各所で書いているので、既にお読みになられた方もいらっしゃるかもしれませんが、先週3日に債券王グロース氏の金利低下トレンドは終わったとの発言をきっかけに米国債が大きく売られる(長期金利は上昇)展開となりました。

そこを境にして、金利上昇を嫌気した米株売りとリスクオフによる円買いが始まりましたが、これまで市場参加者は悪材料は見ずに、株式市場では史上最高値を更新するほどのリスクオンとなっていた分、ポジション的に短期筋の買い越しが膨らんでいたのだと思います。昨日のNY市場でダウは800ドルを超える下げを演じ、一気にその歪みが解消されることとなりました。

ドル円も当然のようにリスクオフの動きとなり、113円台前半から今朝は一時111円台を見ることとなっています。日米通商協議は中間選挙を前に棚上げ状態となっていますが、選挙では共和党の苦戦が伝えられていますし、株式市場も為替市場ももう一段の調整が入ってもおかしくはないと考えています。

過去の同様のパターンから考えると、ドル円は111円台前半まで調整が入る可能性が高いと見ていますが、果たしてどうなるでしょうか。

■今週の特徴

今週も比較的選択肢が多い週でした。SAXOということでDKKがリストアップされる時には最初にチェックしているのですが、すでにTPにかする水準にまで到達していたため、似た通貨ペアで同方向かつ到達していないという点から2つほどNOK買いを選択しました。3つめはTRYです。トルコではインフレ対策がアルバイラク財務相から発表されましたが、野菜等の値下げ!金融機関からの貸出金利引き下げ!と見間違いではないかと思う世にも奇妙な発表となりました。さすがエルドアン大統領の娘婿としかいえません・・リスクオフの動きも出ていますので、これはTRY売りしか無いのではということによるピックアップとなります。

■今週のピックアップ

(1)USDNOKの売り


ひとつめは対ドルでのNOK買いです。DKKのチャートと似たパターンとして2匹目のドジョウ狙いのストラテジです。USDNOKは「上昇チャネル」の下抜けによる売りです。下抜け後はもみあいとなっていて、現在もシグナル点灯時の水準に留まっています。シグナル点灯後19時間以内にグレーのゾーン上端にあたる8.1805近辺まで下落する可能性が指摘されています。

戦略:USDNOKの売り(シグナル点灯10月10日)執筆時点8.21493
TP=8.1805、SL=8.2910

(2)GBPNOKの売り


ふたつめは対ポンドでのNOK買いです。チャートパターンとしては「上昇ウェッジ」の下抜けによる売りです。GBPNOKの場合、相変わらず不思議なほどポンドが堅調なこともあって、シグナル点灯時よりも上がっていますが、チャートパターンが壊れたというほどでもありません。シグナル点灯後10時間以内にグレーのゾーン上端にあたる10.7354近辺まで下落する可能性が指摘されています。

戦略:GBPNOKの売り(シグナル点灯10月10日)執筆時点10.8556
TP=10.7354、SL=10.8885

(3)TRYJPYの売り


最後はトルコリラ円の売りです。TRYJPYは「トライアングル」の下抜けによる売りとなっていますが、馬鹿げたインフレ対策の発表の割にトルコリラは売られていません。インフレ対策といえば引き締めが常識ですが、ローン金利を下げたり日用品の価格を下げたりと、今後必ず歪みが生じるであろう単なる人気取りに見えます。エルドアン時代の終わりが近づいているのかもしれません。シグナル点灯後27時間以内にグレーのゾーン上端にあたる17.93近辺まで下落する可能性が指摘されています。

戦略:TRYJPYの売り(シグナル点灯10月11日)執筆時点18.395
TP=17.93、SL=18.82