今週のピックアップ銘柄:銅(Copper)

銅相場はNY銅相場の他、ロンドン金属取引所で取引されています。これは多くの投資家が知っていることですが、世界各国で銅先物商品は上場しています。最近は、中国の先物市場に注目が集まっています。それは、中国が40%近くの銅を消費しているからです。銅価格は、よく世界経済の健康状態を映すといわれ、「ドクターカッパ―:Dr. Copper」の異名を持っています。特に中国経済の状況を知るうえで最も重要な商品と言っても過言ではないでしょう。

シカゴ・マーカンタイル(CME)のレポートによると、2016115日から20171228日までに銅価格が72%上昇したのは、中国経済の成長速度が好転し、ブラジルやロシアといった新興国が景気後退から抜け出して回復に向かい始め、世界経済が総じて好調だったからと分析しています。

李克強指数

トレーダーとして注目すべきは中国公式GDPよりも李克強指数(鉄道貨物輸送量・電気消費量・銀行融資残高の推移を測定する狭域的指標)のほうです。はるかに銅と強い相関をみせて、しかも、先行指標になっているからです。

李克強指数はNY銅先物市場の下げを先導していました。では、NY銅価格はこのまま下げ続けるのでしょうか?

China Credit Impulse( クレジットインパルス)

負債圧縮の取り組みによる借り入れコスト上昇で製造業生産や設備投資が鈍化し、元から景気の勢いが失われつつあったところに米国との貿易紛争が追い打ちを掛けたため、中国人民銀行(中央銀行)が金融システムへの流動性供給を増やし、中小企業への信用供与を強化しています。そのため、中国の景気が徐々に回復してくる可能性を秘めています。そうなると、当然、NY銅先物価格も上昇していきます。

COTレポート

実需筋のコマーシャルズはここしばらくの間、NY銅先物を買い集めていました。その結果、NY銅先物価格を反発してきています。これはアメリカの中間選挙を前にしたヘッジ買いによります。この先もコマーシャルズが買い進めて行くと、更に、NY銅価格は上昇するでしょう。

テクニカル分析

テクニカル指標の代表的なストキャスティックスとMACDはどちらも下降中です。しかし、MACDはプラス圏内で推移していることから、9月の安値を割ることはないでしょう。10月から11月にかけて底値を固める展開になり、押したところを拾う戦略になるでしょう。