今週のピックアップ銘柄:天然ガス

10月からWTI原油先物価格が下落。エネルギー関連先物市場は全般に軟調と思ってしまいます。しかし、天然ガス先物価格は急騰中です。11月9日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の天然ガス先物相場は5%上昇し、2016年12月以来の高値を付けました。天気予報では、気温が従来予想より低くなり、需要上振れとそれに伴う在庫タイト化リスクに対する警戒感が強まり、天然ガス先物価格を一気に押し上げたようです。

天然ガス先物価格

引用:シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)

 

CMEのウェブサイトで天然ガス先物価格を確認してみると、期近が高く、期先が安くなっていることに気がつきます。11月13日の限月毎の決済価格をグラフしてみました。

 

天然ガス先物市場はバックワーデーション(Backwardation)になっています。商品トレーダーはプレミアムマーケットと呼ぶこともあります。需要が高く、プレミアムが付いているため、一部のトレーダーはそのように呼んでいます。呼び名はさておき、先物価格帯(サヤ)の変化を知ることはトレーダーにとって重要です。WTI原油先物市場はバックワーデーションからコンタンゴ(Contango)になり、買い戻しや反発らしい動くをみせることなく60ドルを割るまで下落しました。

COTレポートは重要

過去六ヵ月間のCOTレポートを指数化しているCOTインデックスも忘れずチェックするべきでしょう。大口投資家であるファンド筋がロングになり、実需筋のコマーシャルズがショートになると、天然ガス先物市場は大きく上昇しています。WTI原油先物市場と比較して、その取引量は少なく、投機資金が一度流れ込んでくると、その影響は大きいようです。

テクニカル的には終焉間近

ADXは40を超えて危険水域に突入してきています。ここまでの上昇モメンタムがそろそろ薄れてくるでしょう。CMEの天然ガス先物価格をチェックしてサヤの動きに目をむけるべきです。同時に、前日の安値を割って下げてくるようだと調整相場に突入する最初の兆しです。