オプション情報画面からいろいろと学ぶ

今週は、saxobankが出しているオプション取引の情報画面について、ごく簡単ですが見方を解説したいと思います。

このページをいつも読んでいただいている方はご存知だと思いますがsaxobankは以下のページで主要通貨ペアのオプション取引について、興味深い情報を提供しています。(英語ですが、基本数字を見ればいいので問題ありません)

https://www.tradingfloor.com/tools/fx-options-vols-reversals-risk

先週からの変化について:ATM Volatilityの情報からわかる事

先週、米国の中間選挙前ということで、通貨オプションでは短期のオプションが高くなるという話をしました。

今週は、その後の状況を簡単にレビューしておきます。

以下の図表は、先週のコメントで表示していた主要な通貨オプションのボラティリティーと11月14日時点のボラティリティを比較してみます。

各通貨での反応が少し異なっていることがわかるでしょうか?

まずEURやGBPを見てみましょう。中間選挙前よりも全体のボラティリティが上昇しています。

EURについていえば、ある程度長期的に重要なレベルである1.13台を割り込んだことやイタリアの財政問題がさらに混迷を深めていることなどが影響していますし、GBPについては、もちろんBREXIT問題が影響しています。

例えば1か月から1年のボラティリティの動きはEURよりもGBPのほうが大きく上昇しています。これは、BREXIT問題がより深刻で長期的にGBPUSD相場がより不安定な状況をもたらすと市場が見ていると考えることもできます。

そして欧州のトレーダーが好むEURGBPについては、3ヶ月までかなり上昇しています。

この通貨ペアは、経済も地理的にも非常に関係が深いですから、対米でみれば同じ対ドルでは同じ方向に動くと予想される通貨ペアで、歴史的にはボラティリティが低い通貨ペアです。

そのため米中間選挙前にわりと売りが入っていたのでしょう。ふたを開けたら、結構ボラタイルになってしまい、ボラティリティショートのストップが入っちゃったような感じがあるのかもしれません。

JPYについてみてみましょう。こちらは全般的にボラティリティを下げていますが、1週間のボラティリティが急降下しています。短期的に市場に安心感が広がっているわけです。

25-DELTA RISK REVERSAL画面からわかる事

ATM VOLATILITY画面の下には、25-DELTA RISK REVERSAL画面があります。

これについても、今まで何度か説明していますが、市場の方向性リスクについてみることができます。

この画面は、デルタが25%というOTMのコールとプットについて、1か月のボラティリティの差をとっています。つまり「デルタ25%の1か月コールのボラティリティ」から「デルタ25%の1か月プットのボラティリティ」を引いているわけです。

例えばEURUSDでいえば、今のレベルでいえば、満期が1か月について、行使価格1.1500近辺のEURコールオプションのボラティリティから行使価格1.1150近辺のEURプットオプションのボラティリティを引いています。

11月14日時点の数字を見ると、EURUSD、USDJPY、GBPUSDはすべてマイナスになっています。これは、それぞれプットが高いことを表しています。つまり、EURとGBPについてはドル高方向、USDJPYについては円高方向のリスクが高く見積もられているということです。

この変化を見ることで、市場の温度感みたいなものを感じることができます。

MARKET PIN RISKについて

最後に、MARKET PIN RISKを説明します。

これは、近い満期の来るオプションで、市場において大きなポジションがある行使価格を提示しています。

まぁ11月14日満期ではあまり気になる行使価格はありませんが、11月16日以降の満期だとEURUSDで1.13台が並んでいます。

こちらに引っ張られると、ロスカットとかが出たりしてボラタイルになる可能性があったりすると考えられます。

 

今日説明しなかったチャートもあったりしますので、ぜひ活用していただきたいと思います。