今週のピックアップ銘柄:コーヒー

コーヒーは育てるのが非常に難しい植物と言われています。四つもの生育条件を満たした場所でないと育たないと言われています。その四つの条件は雨、日当たり、温度、土質です。そして、この条件を満たすエリアがコーヒーベルトと呼ばれ、コーヒー豆が生産できる地帯です。

コーヒーは石油に次ぐ、第2位の世界貿易高を誇る農産物と言われています。コーヒーは、砂糖、オレンジジュース、カカオ、フルーツなど農家が栽培している他のアイテムとともに、ソフトコモディティグループのメンバーです。 コーヒーの価格は他の商品と同じく需要と供給の関係で成立しています。 取引価格の指標となるのが、アラビカコーヒーがニューヨーク(NY)の取引所で成立する価格、 ロブスターコーヒーがロンドン(LN)の取引所の価格です。このNY、LN両取引所で成立する価格は、需要と供給の関係以外の要素、 世界の投資家の思惑で左右される事の方が大きく、ソフトコモディティは値動きの荒い市場と言われています。

現在のコーヒーの生産量は1位ブラジル、2位コロンビア、3位ベトナムで、 消費国では1位アメリカ、2位ドイツ、3位日本の順です。

シーズナルパターン

コーヒーの価格は、需要と供給・世界経済などの社会的要因や栽培環境、為替相場、品質などによって決められますが、なかでも天候には強い関心が集まります。これまでのコーヒー先物価格データをもとに、コーヒー先物のシーズナルパターンを確認してみました。12月から徐々に値を上げて、5月後半にピークをむかえています。その後、7月末に向けて値を下げています。もちろん、毎年、このパターン通りにコーヒー先物市場は動きません。しかし、この時期の天候予報が大きな影響を与えることは間違いないでしょう。

COTレポート

コーヒーには多くの生産者がかかわっている反面、大口投資家のファンド筋の影響が色濃くでています。コーヒー先物価格は青線のファンド筋が先導しています。また、他の商品、特に金融商品と比べて、そのトレンドは長く続いています。コーヒー先物だけではなく、NY砂糖先物でも同じで、そのトレンドは長く続く傾向があるようです。

コーヒー先物 vs. ブラジルレアル

ファンド筋がコーヒー先物をトレードする際、最も注目しているのはブラジルレアルと米ドルの関係です。先週、とうもろこし先物を取り上げましたが、ブラジルはとうもろこしとコーヒーの生産、輸出国です。ブラジルレアルは農産物市場と密接な関係にあります。コーヒーとブラジルレアルは強い順相関関係が確認されています。しかし、相関係数が0.90を超えるようなことはありません。日々の変動率に振り回されないためにファンド筋は比較的長くポジションを保有しているため、コーヒー先物のトレンドは長く続いているようです。

テクニカル分析

ファンド筋がこれまでのショートポジションを整理していないため、いくら売られ過ぎになっていても大きく反発するとは思えません。しかし、出来高に目をむけてみると、OBVは前回の安値を割っていません。ここからクリスマスと新年をひかえて取引は閑散となります。その状況で売り玉が多くないので、来年早々にコーヒー先物の買い戻しが活発化するでしょう。個人投資家の一部はコーヒー先物価格連動型のETN(JO)を徐々に買い下がってきていると言われています。

 

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