ドル円のリスクオン相場が続いています。特に直近では旧正月明けの上海総合株価指数が全面高となり、昨年10月の水準にまで戻してきていることから、ダウも日経平均も続伸する動きとなり、株価を横目で見ながらドル円では円売りの流れが続いています。

■日経平均先物

まずは日経平均の日足チャート(シカゴ先物)をご覧ください。シカゴ先物のチャートを使っている理由は取引時間が23時間とFXに近いために日々の動きを比較するのに都合がいいためです。チャートは今回もテクニカル分析専用ツール”Fibonacci Trader”を使用しています。

チャートを見るとわかりますが、日経平均は12月安値から順調に上げてきたところ先週は押しが入り調整局面入りを感じさせましたが、冒頭に書いた通り東京が休場となった11日に中国株が上昇し、12日以降は反転上昇、昨日のシカゴでは年初来高値を更新する動きとなりました。

■ドル円

次にドル円日足チャートです。

日経平均のチャートと比較すると基本的に似たような動きとなっていますが、日経平均が押している局面でもドル円は下げませんでした。これは同期間におけるユーロドルが欧州の景気減速懸念とブレグジットの不透明感を背景に大きく売られていたことが大きいと言えます。昨日のNY市場でもユーロドルに改めて売りが入ったことが直接的なきっかけとなってドル円が111円台に乗せる動きとなりました。

株価のリスクオンに加え、ドル買いの背景としては、11日から行われている米中通商協議への思惑が大きいと考えられます。次官級が終わり、今日明日は閣僚級会議、最終的には猶予期間が多少過ぎても米中首脳間で決着する流れとなりそうですが、既に株価もドルもこの決着を織り込んだ動きをしてきたと言えるでしょう。また、一時懸念された連邦機関再閉鎖の懸念もほぼ無くなったということもあります。

このように材料面では既にリスクオンを織り込んでいて、逆に閣僚級の協議が終わった段階では事実で売るという利食いが出てくる可能性もあります。また3月末に向けて本邦輸出企業は現行水準であればどこで売っても問題ない水準となっていて、ここに至るまである程度実需のドル売りオーダーをこなしながら上がってきていることを考えると、ポジション的にもそれなりに円売りが膨らみつつあると見てよいでしょう。

もう一度チャートをご覧ください。1月4日以降のサポートラインとそれに平行に引いたラインとで上昇チャンネルを示してありますが、この上昇チャンネルの上限と、昨年高値と今年安値との61.8%戻しが110.87レベルでほぼ一致しています。昨日は111円台に乗せましたが、ゾロ目の111.11あたりは短期的にはいったんいいところであると見ています。(冗談のようですが、インターバンクディーラーはゾロ目のレートを好む傾向が見られるため)

■ドルインデックス

またもう一つ気になるのはドルインデックスです。こちらも日足チャートをご覧下さい。

最近でこそドル高けん制発言は聞こえてきませんが、現在の水準は昨年ドル高けん制発言が出た水準に既に到達しています。これもユーロドルの影響が大きいとはいうものの気にしておきたい点だと言えるでしょう。