ニューヨーク・ダウは4月9日、26,150ドル58セントで取引を終了し、年初から12.1%の上昇となった。過去最高値は2018年10月3日につけた26,828ドル39セントだが、高値更新を意識する展開となっている。S&P500種株価指数は同日2,878.20ポイントで取引を終了し、年初からの上昇率は14.8%となった。過去最高値は2018年9月20日につけた2930.75ポイントで、最高値更新が視野に入る展開だ。また、ナスダック総合指数は同日7,909.28ポイントで取引を終了し、年初からの上昇率は19.2%で、ニューヨークダウとS&P500種指数の上昇率を上回っている。ナスダック総合指数を構成するアップルなどのハイテク銘柄が、年明け以降顕著に持ち直していることが主な要因だ。ナスダック総合指数の過去最高値は2018年8月29日につけた8,109.69ポイントであるが、その水準を試す展開となっている。米連邦準備理事会(FRB)の利上げ観測後退や米中貿易協議の進展期待などの好材料を最大限に織り込んで上がってきた感がある。

米国では、これから主要企業の1-3月期決算発表が本格化する。減益見通しはすでに市場では織り込み済みで、米国株式市場への影響は限定的と想定される。注目は、この先の業績見通しだ。市場では、2019年4-6月期以降、1株あたり利益が増益に転じることが予想されており、2019年通年では前年比3.1%の増益、2020年通年では同12.0%の増益が見込まれていることから、先行きの業績見通しは株価の下支え材料となると考える。

値がさのボーイングがニューヨークダウの重荷となっているが、S&P500は連騰記録こそ9日に途切れたものの、上昇基調が続く。テクニカルではS&P500の50日移動平均が同200日移動を下から上抜けする「ゴールデンクロス」も達成した。相場の潮目の変化を示すとされるゴールデンクロスを達成したのは4月1日。上昇の勢いが強まるとの期待が4月のS&P500上昇の一因となっている。

今後の展開だが、企業業績に対する楽観で投資家心理が強まるかどうかが、主要株価指数の最高値更新のカギを握る。