■SAXO TradingViewリリース

はじめにSAXO TradingViewが今週正式にリリースされました。待ちに待ったという感じですが、SAXOの取引口座と連携されTradingView上からも取引が可能となっています。概要は以下のページからご覧ください。

TradingView概要

また、ウィークリーレポートで使用しているチャートもTradingViewですが、チャートだけでなく経済指標を確認したり、著名トレーダーの分析を読むこともできます。チャット等のソーシャル機能も備わっていますので、まだ使ったことのない方は是非お試しください。

■不透明感漂うブレグジット議論

英国の各政党は本当に国民のことを考えているのか疑問にしか思えない議論が相変わらず続いています。本日から始まる欧州議会選挙に向けてのプロパガンダという面もあるのでしょうが、外から見ていると党利党略のみが前面に出ているようにしか思えません。ポンドもここに来て下げが強まっていますので、本日はポンドのテクニカルを見ていきますが、まずは現在英国で起きていることの振り返りです。

欧州議会選挙は本日23日から始まり26日までの間に行われることとなっていますが、英国では本日23日が投票日となります。欧州議会選挙自体はEUとしての議員ですから国内政治とは切り離されるものの、各国とも国内での政党に対する不満が欧州議会選挙で盛り上がる傾向が強く、今回の選挙では大陸では反EUを標榜するポピュリズム政党が、また注目の英国では先月結党されたばかりのブレグジット党に支持が集まっています。全体としてこれまで議会をリードしていた中道主流2派が過半数割れする予想です。

英国内の世論調査の結果では、与党保守党の支持率はわずか10%程度、野党第1党の労働党も16%程度に留まっています。それに対して新党のブレグジット党は約34%と3人に一人の支持を得ています。同党は党名が示すようにEUからの離脱を掲げています。この欧州議会選挙における支持率を見る限り一定層は離脱を支持していることになります。

また、今週の英国議会ではメイ首相が21日に新たな提案として法案に修正を加えることを表明しました。この修正案には、2回目の国民投票の実施を採決するという項目が含まれていることもあって、与党強硬派、閣外協力の北アイルランドDUP、労働党からは一斉に非難される状況となっています。

本日の欧州議会選挙も英国議会も、ブレグジットの協議よりもメイ首相への不満や各党の言いたいことばかりが目立っていて、果たしてこの先10月に離脱するための来月からの審議が思いやられるとしか思えません。英国を取り囲む状況だけを考えるならば、とてもポンドは買える状況では無い、ということになるでしょう。

■テクニカルにはどうか

テクニカルな観点からポンドドルの日足チャートを見てみます。今年1月初めにつけた年初来安値と3月の年初来高値とのフィボナッチ・リトレースメントを追加してありますが、まずチャート全体の形が非常によくないですね。

チャート全体としてヘッド&ショルダー型の反転パターンの形状となっていて5月3日の高値を右側の戻り高値として、青い水平線で示した4月安値、2月安値を次々と下抜いてきていることがわかります。そしてフィボナッチ・リトレースメントでは既に61.8%押しを下抜け、現在は78.6%(61.8%の平方根)押し(赤の水平線)を目先のターゲットとしている状態と考えられます。

この78.6%押しが1.26134ですが、ここをも下抜けてくると100%押しとなる1.24036をも視野に入れてくる流れが予想され、テクニカルにも今のポンドは弱い地合いを継続しやすいと言わざるを得ません。

参考までにポンド円のチャートも以下に示しておきますが、読み方はまったく同様で、重要なサポート(青の水平線)を次々と下抜け、フィボナッチ・リトレースメントのターゲット(こちらは61.8%押し、赤の水平線)に向かっていると言えます。