■SAXO TradingView

SAXO TradingViewのチャートは多くのプロダクトをチェックできること、テクニカル指標や描画ツールが豊富なことから、チャートの分析には欠かすことができないものとなっています。当レポートにおいてもTradingViewのチャートを利用しています。概要は以下のページからご覧ください。

TradingView概要

■ホットな米国株・ビヨンドミート

5月のIPO以来、頻繁に名前が出てくるNASDAQ銘柄ビヨンドミート(BYND)ですが、6月に入り連日のように株式関連のニュースで高値更新のニュースが出ていました。

まずビヨンドミートとは何をやっている会社なのかですが、植物由来の肉を製造している会社で見た目も味もほぼ肉と変わらないという評判です。さらにこれまでの製品とは異なり、まるで生のハンバーグのようなパッケージで販売されていて、焼くと肉汁のようなものが出たりと全く別次元の製品に仕上がっているとのことで、実際に食べてみたいものだと思わせます。

米国に限らず畜産はエネルギー消費が大きいと言われ、植物由来の肉は環境に優しいこと、またベジタリアンからの注目も大きいことから、大手の食品メーカーも追随する動きが見られます。つまり、それだけ注目を浴びていると同時に将来の収益性に関しては不透明な面も大きく、そのことが株価変動を大きくしていると言えます。

まだIPOをして間もないため、以下のチャートは2時間足チャートを使っています。ボリンジャーバンドとバンド幅、そしていくつかの重要なラインを引いてありますので見ていきましょう。

ピンクの太線はサポートライン、そしてそれに合わせてほぼ平行なチャンネルを引いてあります。IPO価格は25ドルでしたが初日に倍、4倍の100ドルの大台まで時間はかかりませんでした。その後、決算発表(Eマーク)を経て安心感の広がりとともに、空売りで向かっていた投機筋の踏み上げも加わって翌日はギャップアップ(ピンクの帯)で始まり今月10日には186ドル台にまで上昇しました。

しかし、この高値をつけた6時間後にはボリンジャーバンドのバンドがボージ(最大幅)となり、バンドの形状も下側バンドが向きを変える典型的な行き過ぎ状態を示し下落、125ドル台まで下げて昨日は150ドル台まで回復しました。

ここまで振れていると、取引自体は慎重になりますが、ギャップの上での推移(ギャップ上限120.99ドル)かつ、上昇チャンネルの上での推移ということを考えると、このギャップを埋めない限りは当面上昇トレンドを続けやすいと考えることができそうです。

製品も株価もなかなか興味深いビヨンドミートの紹介でした。

■ユーロドルの中期トレンド

もうひとつはユーロドルを見ましょう。1.13台で底堅い動きをしていたところで上昇を妨げたのはトランプ大統領でした。

昨夜NY市場で、トランプ大統領がロシア・ドイツ間の天然ガスパイプライン計画に対する制裁を検討との発言が出ましたが、ロシアにエネルギー依存するドイツさらにはEUに対して周辺国の懸念も強く、トランプ大統領がまずは先制口撃を仕掛けた動きと言えます。

G20サミットを前に通商問題、さらにはエネルギー問題にまで問題が広がってきた米欧間ですが、テクニカルにはまだユーロは上昇トレンドにあると考えられます。ここでは簡単にチェックするに留めておきますが、週足チャートをご覧下さい。

週足チャートを見ると、今年1月からの平行下降チャンネル(青)も昨年夏からの下降ウェッジも、どちらも先週末の終値で上抜けていることがわかります。こうした複数の位置からのレジスタンスを抜ける動きは、基本的に息が長くなることが多いため、短期的に売りが入っても押したところでは買いが湧いてくるといった動きになりやすいと言えます。

中長期的にはまだユーロの上昇トレンドは始まったばかりと見ることができますが、トランプ大統領の発言にも注意しつつ押し目で拾いたいという見方をしています。