■SAXO TradingView

SAXO TradingViewのチャートは多くのプロダクトをチェックできること、テクニカル指標や描画ツールが豊富なことから、チャートの分析には欠かすことができないものとなっています。当レポートにおいてもTradingViewのチャートを利用しています。概要は以下のページからご覧ください。

TradingView概要

■FOMC結果

昨日のNY市場では注目のFOMC結果を受け株高、ドル安の動きとなっています。

FOMCでは結果こそ現状維持であったものの、これまでの利上げを想定した文言(忍耐強く)が削除され、利下げを想定した文言(適切に行動)へと方向転換したこと、また四半期ごとに発表される金利見通しではメンバーの約半数が年内の利下げを想定していることがわかりました。

大統領選出馬を表明したトランプ大統領にとっては、株高、ドル安と望むところだと思いますが、米中通商協議再開も実際にG20サミットでの結果を見るまでは安心できませんので、株式市場もこのまま上がり続けるほど強気にはなれないと見ています。

本日は、FOMCを受けてNYダウとドル建て金のチャートを見ていきます。

■NYダウ

ダウは短期的には東京ゴールデンウィーク中の貿易摩擦激化を背景とした下降トレンドに終止符を打ち、6月は月初から上昇と月替わりのような動きをしてきました。そこに前日の米中電話協議、昨日のFOMCとリスクオン材料が重なったことでNYダウは4月高値26696ドルに迫る動きを見せています。

今回は遅行スパンを先行させた一目均衡表に平均足を組み合わせトレンドをわかりやすく表示してみました。詳しい見方はまた別の機会に譲るとして、日足チャートをご覧ください。

昨日の高値が26569.8ドルですからあと126.2ドル、動き次第では1日で追いつく距離とも言えます。しかし、S&PやNASDAQと異なり、NYダウの史上最高値は昨年10月につけた26951.8ドルとなっていて、ピンクの水平線で示してありますが、昨日高値から382ドルとまだ距離がある水準です。

G20サミットを前に楽観的な思惑だけで史上最高値更新をつけることは難しいと思います。トランプ大統領も中国との交渉はまとまるかまとまらないかの二択といった発言もしていますので、果たして米国が望む形での落としどころを見つけられるかどうか、来週のG20サミットに向けてまだまだ安心できない動きが続きそうです。

■ドル建て金(XAUUSD)

ドル建て金といえば、米国債と並んで安全資産の代表ですから、一般的にはリスクオフの時に買われる傾向があります。しかし、昨日のFOMCを受けリスクオンの動きの中でもドル建金は買われています。

これはXAUUSDという表示も示すように金には通貨としての意味合いがあり、昨日のFOMC後のドル全面安の動きの中でドル建金にもドル売り、つまり金買いの動きが入ったことによるものです。

こちらは週足チャートをご覧ください。少し長めの期間を表示しています。表示されているテクニカル指標は同じものです。

チャートを見ると明確ですが、年初来高値、2018年高値、2017年高値と次々と上抜ける動きを見せ、かなり強い地合いにあると言えます。リスクオフの時には安全資産として、昨日はドルの動きとして、何れにしても買いで攻める動きが明確です。昨日は1393ドル台の高値でしたが、テクニカルには1400ドル台乗せを早晩見る動きが考えられます。ターゲットとしては2013年8月高値の1433ドル台を目指す流れにありそうです。