米トランプ大統領はここまで中国・EU・ニュースメディア・移民を標的にしてきたが、飽くなき標的探しの新しい対象が見つかりそうだ。それは為替である。結果としてドル安および米債券利回りの低下が予想される。

積極的なFedの利下げや、トランプ大統領やテクニカルのサポートブレイクが後押ししてドルインデックス(USD INDEX)やJPY, EUR, GBPなどのメジャー通貨ペアに対してドルは、今後も下落が予想される。

【ドルインデックス つなぎ足 日足】

【ドル円 日足】

金融市場において、これまで各国の首脳や歴代の米大統領が他の中央銀行の政策にコメントをすることを見たことがなかった…今週までは。

「トランプ大統領がECBドラギ氏のコメントを批判」(ソース:ロイター)

米ドルの流動性は、特に非米系企業でひっ迫していると信じているので、長い間、ドルは上昇すると予想してきた。

しかし、ここにきて、このグローバル化を伴わない貿易戦争にはドル安が不可欠であろうと理解できる。

ドル安によって米国の輸出、新興国市場、経済成長、そして全体的な流動性への懸念が後退するだろう。

しかし一番重要なことは、トランプ大統領のコメントが、彼と彼の政権が直接的な口先介入やFEDへ利下げを強いることでドル安政策を推進し、最終的には1%からさらにはゼロ金利まで示唆していることだ。

直近数週間の動きを見ると、FEDはゼロ金利の容認姿勢を見せ始めており、これから米選挙シーズンが本格的に始まることやトランプ大統領が習国家主席と会談することが米株式市場へのサポート材料になることからも、ドル安が進んでいくとみている。