■SAXO TradingView

SAXO TradingViewのチャートは多くのプロダクトをチェックできること、テクニカル指標や描画ツールが豊富なことから、チャートの分析には欠かすことができないものとなっています。当レポートにおいてもTradingViewのチャートを利用しています。概要は以下のページからご覧ください。

TradingView概要

■先週の振り返り

先週はドル建て金(XAUUSD)とNY原油(WTI)について分析を行いました。

(1)XAUUSD

ドル建て金は「100%エクスパンションは1452.8ドル、次のターゲット兼レジスタンスとしては1500ドルの大台を考えておくと良い」というターゲットを示しました。しかし、その後は利食いも出て1382ドルレベルへの押しを挟んで、昨日は再び高値圏へと買い直される動きとなりました。この1週間はそれ以前の上昇が速かったこともあって調整局面となりましたが、引き続き1500ドルをターゲットとする流れは継続です。

(2)NY原油(WTI)

NY原油は「落ち着きどころとしてはひとつの候補となる水準ではあるものの、60ドルをターゲットとした上昇トレンド継続中」という見方を示しました。その後もNY原油は上昇を続け、1日にターゲットを達成後に反落しています。このくらいきれいに当てはまると良かったと思いますが、短期高値は見たチャートです。当面は55ドルをサポートに60ドルをレジスタンスとする流れを続けると見ています。

■今週の注目銘柄

本日は米国市場(取引所)が休場となり昨日は短縮取引となりましたが、その中で米国の主要株価指数(NYダウ、S&P500、ナスダック)が3指数ともに史上最高値を更新する動きを見せました。特に、NYダウは他の2指数が史上最高値を更新する動きの中でも上がりきれない動きとなっていましたが、ようやく追いつき達成感も出た印象です。

本日はこのNYダウ、そして比較対象として日経平均株価を見てみましょう。

(1)NYダウ

NYダウの週足チャートをご覧ください。

ピンクの水平線でこれまでの史上最高値(昨年高値)をわずかに上抜いていることがわかります。ダウは採用銘柄が少ないため、直近ではボーイングが足を引っ張っていることから上がりきらない流れでしたが、ようやく追いついたといったところでしょうか。

しかし米国株が上がってきた最大の要因は年後半に予想される利下げであり、米国企業の業績見通しはこれまでの貿易摩擦などから下方修正する企業が増えています。またG20サミットでは第4弾の制裁関税こそ回避されたものの、これまでの第3弾までで既に世界的な景気減速を招いたことを考えると、期待だけで買われ過ぎになっているのではないかという懸念もあります。

ただ、テクニカルには市場最高値ということから、短期的にはもう少しの上昇余地がありそうで、昨年12月安値を起点とした上昇N波動にフィボナッチ・エクスパンションを組み合わせると、50%エクスパンションが27100ドル台、61.8%エクスパンションが27700ドル台をターゲットとしていることがわかります。

個人的には、ここに至るまでやや無理してあげてきた感がしますので、27100ドル台の手前のターゲットが短期的な高値圏になるのではないか、今後のイベント次第では大きく反落する可能性もあるのではないか、そのような見方をしています。

(2)日経平均株価

こちらも同じ期間の週足チャートです。

ダウに比べると日経平均は上値が重く、昨年高値と昨年安値をそれぞれ起点としたトライアングル(三角もちあい)の中でのもみあいという流れがこれまでの動きでした。昨年はそれでも似たような動きをしていましたが、今年に入ってからの日経平均はパフォーマンスの悪さが目立ちます。

貿易摩擦が与える影響、日米通商協議での為替条項思惑、また10月に予定される消費増税による景気の急ブレーキ懸念など、懸念材料のほうが多いわけですし、米国とは違うと行ってしまえばそれまでですが、ひとつ楽観的な材料を見出そうとすると、ダウの史上最高値更新に伴ってトライアングルの上抜けトライをしていることです。

明確に抜けなければもみあいに戻ってしまいますが、週末終値で抜けてくる場合には、昨年末安値を起点とした上昇N波動を想定し、50%エクスパンションの22000円台、そして61.8%エクスパンションの22400円台をターゲットとする動きが見えてきそうです。ただ、後者の水準は年初来高値の水準とも重なっていますので、短期的には22000円台乗せがいいところに思えます。

そして、もし米国株に調整が入るときには日経平均は下げのつきあいはいいですから、一緒になって下落する懸念も高いと考えざるを得ないでしょう。