■SAXO TradingView

SAXO TradingViewのチャートは多くのプロダクトをチェックできること、テクニカル指標や描画ツールが豊富なことから、チャートの分析には欠かすことができないものとなっています。当レポートにおいてもTradingViewのチャートを利用しています。概要は以下のページからご覧ください。

TradingView概要

■先週の振り返り

先週はNYダウと日経平均について分析を行いました。

(1)NYダウ

NYダウは史上最高値を更新し、短期的にはもう少しの上昇余地がありそうなことから27100ドル台の手前のターゲットが短期的な高値圏になりやすいという見方を示しました。

その後の高値は26983.5と若干高値を更新したものの、ターゲット達成には至っていません。日柄的にテクニカルなターゲットが効きにくい時間帯に入ってきていますが、一度は27000ドルの大台を見てから調整が入るという見方はそのまま続行です。

(2)日経平均

NYダウに引っ張られトライアングルの上抜けトライをしているものの、短期的には22000円台乗せがいいところという見方を示しました。

その後も前週高値21784.22を超えられず、ターゲットに届かないままに上値が重たくなってきています。ここに来て米国の利下げ確定思惑から米国株は強いものの為替が円高となってきたため、日本株にとっては重石になっています。日経平均はターゲットの達成が無いままもみあい継続となる可能性が高そうなチャートと言えるでしょう。

■今週の注目銘柄

議会証言と議事録公表

昨日のNY市場では前場に半期に一度のFRB議長による議会証言、そして後場には6月FOMCの議事録公表と今後の市場を占う重要イベントが続きました。

議会証言を前に原稿が公表されましたが、6月FOMC以降の世界経済の不透明感、米国景気を支えるための行動、といった言葉が並び7月FOMCにおける利下げを確信させるものとなりました。

この動きを受けドルは全面安となっていますが、今週はその中からドル円(USDJPY)とドル人民元(オフシュア、USDCNH)の2つを見ていくこととしましょう。

(1)ドル円(USDJPY)

日足チャートをご覧ください。

まず、現在のドル円をテクニカルな観点から見ると色々と美しいチャートパターンが重なっていることがわかります。

・年初来高値とその後の安値=112.398と106.779との38.2%戻しが108.925とほぼ昨日の高値と一致を見ている

・5月13日安値=ピンクの水平線で示した5月13日安値を5月31日に大陰線で下抜けた後は上抜けできない状態

・6月安値からのサポート=青のサポートラインで示したラインを昨日のNY市場で下抜け

これら3つものチャートパターンにより、昨日東京市場で短期的な高値をつけ、当面はドル売りが継続しやすい状況にあると考えられます。まずは7月安値の107円台半ば、今後の展開次第では6月安値の106.779を試す可能性も高いと見ています。

(2)人民元(USDCNH)

こちらも日足チャートです。

人民元はオフシュア(国外市場)で取引される人民元(CNH)となりますが、中国国内の人民元と基本的には似た傾向を辿ります。人民元は米中貿易摩擦激化の中でドル高(人民元安)を続けていましたが、大阪サミットに向けて摩擦緩和期待からドル安へと動き、5月27日安値(ピンクの水平線)を下抜けて以降は同水準が上値を抑えています。テクニカルには、下抜けたサポートがレジスタンスとなる良い例です。

そして、昨日のドル売りの動きの中で人民元もまたドル安(人民元高)となりましたが、これは米金利低下により米国株の上昇。そして米国の金融政策が世界経済の減速懸念緩和につながることで、中国にも恩恵があるという見方による面のほうが大きいと考えられます。

今後の展開としては7月安値の6.81667(緑の水平線)をターゲットにドル売り(人民元買い)が続くと見てよさそうです。