今週のWTI原油は予想を上回った米雇用統計の結果を好感し上昇して始まりました。週前半は米中貿易戦争の長期化で世界経済見通しの悪化および原油需要の後退懸念が危惧される中で概ね堅調に推移してきました。その後、日本時間10日5時30分にに発表された米石油協会(API)の統計で原油在庫が前週比810万バレル減(アナリスト予想310万バレル減)を受け59ドルまで上昇した後、同22時30分の米エネルギー省が発表した在庫統計(EIA)でも在庫量の予想を大きく上回る減少(949万9000バレル減、予想308万1000バレル減)を受け、上昇幅を拡大しました。暴風雨接近によるメキシコ湾岸沖での生産中止や中東情勢の緊張の高まりも原油価格をサポートし61ドル手前まで上昇しました。その後は5日連続上昇した事による建玉整理やOPECが2020年の見通しについて供給過多に陥る可能性を示唆したこともあり売りが優勢となり60.50近辺で現在は推移しています。

レジスタンスラインと見られていた60.00近辺を突破してきたことにより、当面はこの付近がサポートとして意識されますが、上昇のペースが早かったことを考慮に入れるとしばらくは少し軟調に推移していくことが予想されます。

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