■SAXO TradingView

SAXO TradingViewのチャートは多くのプロダクトをチェックできること、テクニカル指標や描画ツールが豊富なことから、チャートの分析には欠かすことができないものとなっています。当レポートにおいてもTradingViewのチャートを利用しています。概要は以下のページからご覧ください。

TradingView概要

■先週の振り返り

先週はドル円(USDJPY)とオフシュア人民元(USDCNH)について分析を行いました。

(1)USDJPY

ドル円はザラ場チャートの形状からドル売りが継続しやすい状況にあると考え、まずは7月安値の107円台半ば、今後の展開次第では6月安値の106.779を試す可能性も高いという見方を示しました。

その後は上下しながらも上値を切り下げる動きとなり、今朝の東京市場前場で当初の目標に近い107.64レベルまで水準を下げる動きとなっています。次のターゲットを試すにはもう少し材料がほしいところですが、可能性は先週以上に高まってきているように思います。

(2)USDCNH

オフシュア人民元は7月安値の6.81667をターゲットにドル売り(人民元買い)が続くと見ていましたが、この1週間はまったくの動意薄となりました。レンジも6.86133〜6.88637と最近の人民元にしては鈍い動きが続いた印象です。

また米中通商協議が行き詰まっていることが、材料的には人民元売りとなりやすいいっぽうで、7月末の米国利下げ思惑はドル売り材料となります。当面は方向感が出にくく、もみあいを継続しやすい流れになったと言えそうです。

■今週の注目銘柄

英国保守党党首選

保守党の党首選は何度かの予備選挙を経て決選投票はボリス・ジョンソン前外相とジェレミー・ハント外相との戦いとなり、保守党の党員による投票が行われています。最終的な結果判明は22日の週となりますが、ここまでの状況からはボリス・ジョンソン前外相が党首となり、そのまま首相となる可能性が高いと考えられます。

しかし、ジョンソン首相誕生とともに野党は不信任案を出すことが確実視されていますし、ブレグジットの審議も果たして期限の10月末までに終わるのか雲行きは怪しいままです。実際にブックメーカーでは期限通りにブレグジットとなるとの見方は半数以下という状況になっています。

こうした政治的な動きに反応し、今週のポンドドルは大きく値を崩し、2017年4月以来の安値圏に売り込まれています。今週はポンドドル、そしてユーロとのクロスEURGBPについて見ていきましょう。

(1)ポンドドル(GBPUSD)

週足チャートをご覧ください。

チャートを見るとわかるとおりですが、現在の水準は年初来安値を割り込み2017年4月以来の安値となっています。2017年の1〜4月にも細かなサポートはいくつかありますが、近年の安値となった2016年安値1.16686を起点に現在の立ち位置を考えることとなります。

すると2016年安値と2018年高値1.43865の78.6%(61.8%の平方根押し)となる1.22481が長期的なターゲットとなっていると見ることができます。一気にそこまで下げることも無いでしょうか、ここにきて動きが出始めたということから、引き続き戻り売りが出やすく、7月中にも1.22台半ばをみることになるのではないかと考えています。

(2)ユーロポンド(EURGBP)

こちらも週足チャートです。

5月以降は驚くほどの勢いでユーロが買われポンドが売られていることがわかります。わずか2ヶ月程度で560pipsの上げというのは欧州通貨同士のクロスであるEURGBPとしてはかなり大きな変動と言えます。

また欧州通貨同士のクロスでは、動きが出始めると長期的に息の長いトレンドにつながることも多く、現時点でのEURGBPはテクニカルにも一段高をトライしやすい流れにあると考えることができます。

フィボナッチ・リトレースメントは2017年高値0.93066と今年の安値0.84720との戻しを示してありますが、78.6%(61.8%の平方根戻し)となる0.91280は昨年高値の0.91169とも近く、すぐにでも試してもおかしくない水準に見えます。

EURGBPにおいてもポンド売りが一段高の流れへと繋がり、今月中にも0.91台前半を試すことになると見ています。