■SAXO TradingView

SAXO TradingViewのチャートは多くのプロダクトをチェックできること、テクニカル指標や描画ツールが豊富なことから、チャートの分析には欠かすことができないものとなっています。当レポートにおいてもTradingViewのチャートを利用しています。概要は以下のページからご覧ください。

TradingView概要

■先週の振り返り

先週は新興国通貨からトルコリラ円(TRYJPY)とロシアルーブル(USDRUB)を取り上げました。その後の動きをフォローしておきましょう。

(1)トルコリラ円(TRYJPY)

トルコリラ円は、トルコ中銀の金融政策発表直前の見通しで「市場予想以上の利下げをしてくる可能性があり、その場合にはトルコリラ売りにつながりやすい」という見方を示しました。結果は16.5%と予想以上の利下げとなりましたが、発表後にわずかに下押しした程度でその後は大幅高。今週初のリスクオフ相場で一時的に下押しする場面も見られましたが、その後はドル円での円安も手伝って昨日は先週の高値を上回る動きを見せました。

トルコ中銀の場合、短期的には利下げをいったん停止するであろうとの見方による材料出尽くしの面と、インフレも低下してきていることから利下げのポジティブな面を享受しやすいとの考えに繋がったようです。同日もECBの利下げも昨日のFOMCの利下げも共通して「材料出尽くし」という言葉が、発表後のユーロ買い、ドル買いに繋がりましたが、ここからは各国のファンダメンタルに目が向いやすくなると考えられます。

(2)ロシアルーブル(USDRUB)

ロシアルーブルは、テクニカルな観点から「新興国市場が落ち着いていれば、中期的に半値押しの64台までのルーブル高」との見方を示しました。実際にその後の新興国市場は非常に落ち着いた動きを見せ、ロシアルーブルは早くも13日には61.8%押しをも下回り63.66レベルにまでルーブル高が進みました。

さすがに、ルーブル高の進行も早くその後は調整のルーブル売り(ドル買い)も出ていますが、テクニカルには次のターゲットとして78.6%押しとなる63.50を試す動きが出てきそうです。

■今週の注目銘柄

今週は週初から大荒れのWTI(NY原油)と米国利下げを既に織り込んでいたこともあってFOMC後こそ一時的に下げたもののすぐに元の水準に回復したNYダウを見てみます。

今回はNY原油先物に合わせてNYダウも先物のチャートを見てみましょう。ダウ先と呼ばれているNYダウの先物ですが、こちらは現物指数の取引時間が日中に限られているのに対して、夏時間ですと東京午前7時からNYの引けまで23時間取引が継続されています。

FXでは24時間取引が当たり前ですが、取引所での現物株は取引時間が短いため、今週初のリスクオフ相場の時でも取引は止まったままです。それに対して先物市場は夜間取引として継続して取引が行われているため、FX取引の参考にする人にとっては非常に使い勝手がよいわけです。私も日経、ダウ、WTIとGLOBEXの先物チャートをFXのチャートと並べて見ています。

(1)WTI先物

まずWTI先物ですが、週末にサウジアラビアの産油施設がイエメンのテロ組織に攻撃され、サウジアラビアの産出量の半分、世界的にも5%に相当する原油がストップするとのニュースに各市場は一斉にリスクオフへと動き、WTI先物は先週末終値54.85ドルから63.38ドルへと8.53ドル、率にして15.6%もの急騰劇を演じました。

その後はサウジアラビアの施設が今月末を目処に原状回復できるとのニュースも伝わり57ドル台後半にまで下げましたが、中東の地政学的リスクを懸念して、大きなギャップは空けたままでの取引が続いています。日足チャートをご覧ください。

4月高値からは高値を切り下げる展開が続いていましたが、週初の急騰でレジスタンスラインを上抜けることとなりました。しかし、高値が4月高値と8月安値のちょうど78.6%戻しで止められたことで、ここからは8月安値と今週所初の高値との押しを考えることとなります。既に38.2%押しは達成していますので、テクニカルには半値押しにあたる56.95ドルを目先のターゲットにする流れにあると言えそうです。

(2)NYダウ先物

NYダウ先物です。最初に日足チャートをご覧ください。

取引時間が長いため、日々のローソク足の実体が長く、FXのチャートに近いチャートになっていることがわかります。また、1時間足を出していただくとわかりますが、1日の足の数が上述の通りで23本ありますので、FXだけでなく東京市場における株式市場との対比にも非常に参考になります。日経平均の動きがダウ先物にリードされているケースはしばしば見受けられます。

さて、チャートに戻りますが、8月の安値圏はトリプルボトムを形成し、7月の最高値(27397、先物ベース)に迫る勢いとなっています。今週は週初のリスクオフの余波もあって高値圏でのもみあいが続いていますが、今月中にも高値更新トライがあってもおかしくありません。来週の米国経済指標が強い数字となれば、先週高値、そして最高値を視野に入れる流れが出てきそうです。

■来週の注目イベント

当レポート執筆時点では、まだ日銀会合の結果は出ていませんが、日銀会合と同じく本日のスイス中銀、南ア中銀で一連の金融政策イベントが終了。ここからはファンダメンタルや政治的なイベントにより意識が向けられる相場になってきそうです。また

そうなると来週の注目イベントから重要な経済指標を見ていくと、月曜には欧州主要国と各米国の製造業・サービス業のPMI速報値が発表されます。また米国では住宅関連の指標と26日のGDP確報値が注目されそうです。日本国内では9月末に向けての動きも週後半は材料となるかもしれません。

ざっと見渡すとやや迫力に欠ける一週間とも言えますが、日柄的なことを最後にコメントしておきます。9月27〜30日は為替市場で変化が生じやすい時間帯となっています。その時点までの動きに対して反転する動きや、さらに動きが加速するといったことも含め9月半期末を控えての動きには注意したいところです。