要約:金価格は25日(水)に直近3週間で1日あたり最大の下落を見せましたが今一度上値を試すかどうかに注目が集まりそうです。最近のニュースを総合的に分析すると金価格の先行きに関しては堅調に推移すると見ており高値を超えていくのではないかと見ています。

金価格は25日(水)に直近3週間で1日あたり最大の下落を見せましたが今一度上値を試すかどうかに注目が集まりそうです。最近のニュースを総合的に分析すると金価格の先行きに関しては堅調に推移すると見ており高値を超えていくのではないかと見ています。現状で金価格の見通しで予測するにはドル価格見通し、債券利回り、株式市場および地政学リスクの4つが重要なポイントとなっています。

金市場への参加者は引き続き好調で25日に1,535ドルまで上昇した際は金ETF保有残高が22.2トン増加しました。現在の金ETF保有残高は過去最高を記録した2012年の2,572トンにあと60トン弱という水準まで積みあがっています。また、金先物取引の主要取引所であるニューヨーク商品取引所において25日の取組高が過去最高の659,000ロットに達しました。

金取引の市場参加者も上昇していることから堅調に推移すると予想していますが、一方で金価格の調整が入りサポートラインを割り込むのではないかという懸念ももちろんあります。末尾のチャートでもわかるように現在のサポートラインは1500ドルから1484ドルの間にあります。

25日の値動きを振り返るとトランプ大統領の弾劾の可能性や消費者信頼感指数が市場予想よりも弱かったことから9月の高値を目指す動きとなりました。しかしその後はドル高の動きやトランプ大統領が中国との通商合意が早期に実現される可能性を示唆したことから下落し、1500ドルのサポートラインを割り込むかどうか試す展開となりました。

短期的に金や他の商品銘柄の先行きを占うにあたり重要な指標はドル高の進行の度合いです。世界で最も取引されている通貨ペアであるEURUSDの価格が9月前半の安値である1.0925付近を割り込んで推移しています。

金価格の見通しについては強気の見通しを継続します。債券利回りはマイナス水準が続きそうであることや世界経済の減速見通し、ドル高による新興国の情勢悪化見通しに加え、中東情勢の悪化による地政学リスクの再燃や、合意にはまだまだ時間がかかりそうな米中の貿易協議等がその理由として挙げられます。

しかしながら、超短期的な見通しとしては前述したドル高もあり苦しい展開が予想されます。今四半期前半は、金価格はドル高だったにもかかわらず上昇しました。ただ、ドルインデックスは25日2017年前半の高値付近までまた上昇してきましたし、少なくとも債券価格の上昇によるサポートが弱い事や、米国株式市場が比較的安定して推移している事を考慮に入れるとドル高で金価格の上昇が続くとは考えにくいと見ています。ドル価格の推移については一時的にドル高方向に推移すると考えられます。ここ最近で積みあがった金買いの建玉の大きさを考えるとしばらくは金・銀・プラチナ価格はしばらくは苦戦するかも知れません。

【XAUUSD(金ドル)日足チャート】(クリックすると拡大します。)

【ドルインデックスCFDつなぎ足 週足 チャート】