要約:原油相場の値動きは比較的に緩やかなレンジで推移しています。世界的な原油の需要見通しは、IMFが世界経済の成長見通しを3%に引き下げた事や米中通商合意の不確実性から依然センチメントの弱い状況が続いています。

WTI原油は、米国祝日のため通常よりも一日遅い発表となった18日午前0時(日本時間)発表予定のEIA在庫統計を前に軟調に推移していました。その前の日に発表されたAPI在庫統計では予想を上回る10.5万バレルの在庫量の増加から原油価格が下落しており、EIA在庫統計でも在庫量の上振れが予想されています。

在庫量の増加自体は季節要因と一致しますが、10万バレルを超える増加は2月以降最大の増加量でここ5週間で20万バレル近く増加しています。予想を大きく上回る在庫増の背景としては、精製所の需要が後退し続けていることと最近のタンカー運賃の上昇が挙げられるでしょう。

WTI原油価格は53ドルを挟んで51ドルをサポート、55ドルをレジスタンスとして比較的緩やかに推移しています。世界的な原油の需要見通しは、IMFが世界経済の成長見通しを3%に引き下げた事や米中通商合意の不確実性から依然センチメントの弱い状況が続いています。直近2カ月の限月スプレッドは米生産量の増加と輸出需要の減少から今年1月以降で最小水準となりました。

米国が対イラン制裁に違反してイラン産原油を輸送した疑いで、中国の海運大手企業である中遠海運(COSCOシッピング)に制裁を加えたことで輸送価格が上昇していました。今週から徐々に緩和されるという期待を前に原油の輸送コスト増が輸出量の減少を招き、その結果、在庫が増加するという予想でした。

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出所:サクソバンク証券