要約:AUDUSDは来週のFOMCを控えて重要なレジスタンスレベルに到達しました。また、急上昇を見せたEURJPYは債券価格の下落が収まるにつれて停滞しています。これら2通貨ペアの先行きは債券利回りの方向性に左右されるでしょう。EURNOKは先週歴史的来高値を付けましたがそこから少し調整しており、ここからさらに上昇余地があるのかを考える必要がありそうです。

EURNOK

EURNOKは先週上昇し、歴史的高値の10.06を超えた後、10.25手前まで上昇しました。上昇の継続は、原油価格の下落や世界経済見通しの鈍化やリスク選考が後退したことによります。季節要因としてはNOKは年末にかけて弱くなる傾向があります。テクニカル分析では、10.06または10.00を下回るようだとブレイクアウトが否定される形となり上昇の継続が難しくなる可能性があります。最初のフィボナッチリトレースメントレベルは10.075付近にあります。

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出所:SaxoBank A/S

AUDUSD

AUDJPYの上昇は最近の債券利回りの上昇およびある程度は全般的なリスク選考の復調と相関があると見られますが、ここからさらなる上昇の期待をするには、いい内容での米中通商合意や主要コモディティ価格の上昇およびオーストラリアの信用収縮の回避といった豪ドルを支える何らかの材料が必要かもしれません。テクニカル分析では、0.6900直前に前回高値の水平線があり、その上にはもう一つの重要な抵抗帯として2018年から継続している下降チャネルおよび200日移動平均線が0.7000より手前にあります。AUDUSDさらに上昇トレンドを強化するにはこれらを払拭していく必要があります。下落要因としては引き続き現水準でもたついているようだと、リスクセンチメントが後退し直近の上昇幅の61.8%である0.6750を目指していく可能性があります。

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出所:SaxoBank A/S

EURJPY

AUDUSDと同様に、最近のEURJPYや多くの円がらみの通貨ペアの上昇は、債券利回りの下落に関連しています。ちょうどヨーロッパ圏の長期債の利回り上昇に今週停滞が見られた際に他の債券利回りの上昇も停滞を見せました。エリオット波動のアナリストは直近の動きを修正派であるC波動の完成と見なそうとするかもしれません。もし120.00を再度下回るようであれば弱気相場が大変延長していることになります。他の分析に目を向けると下降ラインをテストしていますが主要な200日移動平均線はまだトライできずにいます。債券市場の動向や来週のFOMC、日銀会合が重要になってきます。

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出所:SaxoBank A/S

USDRUB

2018年後半に下落してからは少し落ち着いた値動きになっておりUSDRUBは62.50-67.50の範囲で推移しており、世界的に財務状況が安定しているため短期的にはテクニカル分析主導の値動きがあまり見られません。ロシア中銀はルーブル高よりもロシア経済の下支えに関心があると見られ、日本時間本日午後7時30分に発表を予定している政策金利発表ではUSDRUBが65.00以下で推移している現在の状況を払拭するくらいアグレッシブな利下げを行うかも知れません。そのため、レンジ内でさらに下落するようであればUSDRUBを買い建てするリスクリワードは良いかも知れません。本日の政策金利発表では今春からの4回連続の0.25%の利下げで6.75%になる事が予想されています 。

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出所:SaxoBank A/S