要約:為替市場は米中貿易協議の進展を好感しましたが、現時点で既に価格に織り込まれていると思われるため、ここからさらに上昇するようだと早い段階でレジスタンスラインに到達しそうです。

昨日の為替市場は比較的平穏でしたが、中国政府関係筋がまだ合意にいたる具体的な詳細・日時・合意の場所は決まっていないものの段階的に関税を撤回するという報道が流れ一変しました。市場は特にこのニュースが中国側から発信されたことを好感し米国株は最高値を更新しドル安および円安の流れとなりました。まだ、どのような合意であれ実際に合意に至るまでには協議されることがあります。USDCNHは昨晩8月以来の安値を更新し6.98を下回って推移しています。

注目すべきはここ数日どっちつかずのAUDUSDではないでしょうか。米中貿易摩擦の緊張緩和期待がオーストラリアやオーストラリア短期国債にとっては良い知らせであることは明白ですが、市場はまだRBAが利回りを低い水準で維持するために利下げするのではないかとみており為替市場で豪ドルが大きく浮上するにはまだ早いのではないかと見ています。豪ドルがここからさらに上昇し0.7000-0.7100に向かっていくにはオーストラリア経済が回復に向かっていく兆しや主要コモディティ価格の再上昇がの兆しが必要ではないでしょうか。

【AUDUSD 日足】(クリックすると拡大します)

出所:SaxoBank Group