■SaxoTraderPRO

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SaxoTraderPRO概要

■日本株式CFD

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日本株CFD概要

■先週の振り返り

先週はドル建て金(XAUUSD)と日本株CFD2銘柄を取り上げましたので、その後の動きを見ておきましょう。

(1)ドル建て金(XAUUSD)

ドル建て金(XAUUSD)は、残されるターゲットは史上最高値1921.13のみとなり、テクニカルにはいつ試してもおかしくない流れであること、サポートラインを下抜けるか、RSIでゾーンエグジットとが見られる場合にはいったん利食い売りによる下押しが入りそうですが、長期的には売られたところでは再び買いという見方を示しました。

その後のドル建て金は、サポートを下抜けず、ゾーンエグジットも見せず、上昇トレンドを更に急角度にして1981.30まで急伸、あっさりと史上最高値を更新することとなりました。現状は大台2000ドルを前に高値圏でのもみあいとなっていますが、為替市場も金市場もドル売りが止まりませんので、思いの外早い段階で大台2000ドルを見ることとなりそうです。

(2)日本株CFD

日本株CFDを2銘柄取り上げていますが、1銘柄は株価の割安感を測る3指標「PER(株価収益率)が20以下」、「PBR(株価純資産倍率)が1.5以下」、「PSR(株価売上高倍率)が5以下」のスクリーニングをかけてピックアップしています。

銘柄数を絞るため、テクニカルを併用し今回も7期間RSIが30以下の水準から上へと抜ける(ゾーン・エグジット)が発生した銘柄による押し目買い銘柄として以下の銘柄をピックアップしました。

・9021「西日本旅客鉄道」

その後の動きを確認すると、執筆時に5683円でしたがゾーンエグジット後の高値は5716円に留まり、再び下げに転じることとなりました。さすがに5716円で折返すとは思いませんでしたが、トレンドラインの上抜けもゾーンエグジットもダマシとなってしまいました。

もうひとつの銘柄は注目度の高い銘柄からのピックアップとしましたが、前回はSWITCHの品不足で新型コロナで上がる銘柄とであるものの、テクニカルな観点から目先は売りが強まりそうな銘柄として以下の銘柄をピックアップしました。

・7974「任天堂」

執筆時点は47710円でしたが、ネックラインの下抜けとともに47020円まで下げる動きとなり、現在は横方向へのもみあいとなっています。結果として前回は1勝1敗となりました。

■今週の注目銘柄

今週はドル円(USDJPY)と今週の日本株CFD2銘柄を取り上げます。

(1)ドル円(USDJPY)

ドル円(USDJPY)はユーロドルに遅れてドル売りの動きに追随し、為替市場で全般的なドル安相場となる中、昨夜のNY市場では104.773まで下値を広げています。あっさりと105円を割り込んだ感もありますが、ユーロドルは1.18台まで続伸してきていることを考えると決してドルが売られすぎているということはありません。

最近のドル安はEUサミットが当初の2日間から5日間にまで会期を延長し、オランダ等の反対派も納得の上で復興基金が決まったこと、併せて1兆ユーロを超える中期予算も決まったことから、欧州の一体感に対する評価がユーロ買いにつながったことが最大の理由です。

これまで欧州は金融政策と通貨は統合されていたものの財政政策は各国に任されていたことから事あるごとに欧州の南北問題(財政規律の厳しい国が北に集まっているため)という見方をされてきましたが、今回はコロナ禍を乗り越えるために欧州がひとまとまりになった印象が強まりました。3日延長してでも全会一致での合意に持ち込んだあたりに欧州の気迫が感じられました。

いっぽうで米国では新型コロナ感染者が増加の一途で先行きの経済に暗雲が立ち込めてきたところ、先週の新規失業保険申請件数が増加に転じ為替市場ではドル売りの流れが強まりましたし、史上最高値を更新した金買い(ドル売り)の動きもドル全体の下げに寄与したと言えるでしょう。

中期的にはドル安の流れに変化はないものの、ここ1週間のドル安のスピードがやや速いこともありますので、目先というところではいったん利食いの買い戻しも入りやすくなってきたと見ています。日足チャートをご覧ください。

(チャート提供:サクソバンク証券)

年初来高値とその後の高値によるフィボナッチリトレースメントの押し、6月高値を起点とした逆N波動の下げをフィボナッチエクステンションで計算したターゲット。どちらも既に十分に達成し、次のターゲットは後者のターゲットとなる104円台前半です。

そこまで一気に行く可能性も否定できないものの、7月月初の高値から既に3円40銭ほど下げていて、いったんは105円台半ばまで戻し、そこから改めてドル安再開という動きを考えていますが果たしてどうなるか、いずれにしても中期的なターゲットが104円台前半であることは意識しておきましょう。

(2)今週の日本株CFD2銘柄

さて、前回からは日本株CFD2銘柄のうち、1銘柄はファンダメンタルに割安株を探しテクニカルで絞る、もう1銘柄は誰でも知っている銘柄から選んで現状どのような判断ができるのかをテクニカルな観点から見ています。

まず、割安株スクリーニング銘柄ですが今週も以下の条件を適用します。

・PER(株価収益率)20以下
・PBR(株価純資産倍率)1.5以下
・PSR(株価売上高倍率)5以下

そして、テクニカルな条件も先週と同様に7期間RSIが30以下の水準から上へと抜ける(ゾーン・エグジット)が発生した銘柄とします。また必要証拠金(個人)は20%の銘柄から選びましょう。

今週も上記スクリーニングによるピックアップ、かつ証拠金率20%(レバ5倍)の銘柄は5銘柄ありましたので、その中から誰でも知っているアサヒビールを選んでみました。

2502「アサヒビール」

会社の説明は不要だと思いますので、日足チャートを御覧ください。

(チャート提供:サクソバンク証券)

チャートを見るとRSI下限のゾーンエグジットとなっていますが、ここまでのチャートのパターンから考えると前回のJR西のパターンとなる可能性もあります。ただ、そろそろ梅雨明け真夏となればビールをはじめ飲料水の出荷も伸びるのではないかという期待は持てそうです。

次に誰もが知っている話題の銘柄ですが、業績低迷からパジェロの生産撤退を28日に発表した三菱自動車を見てみましょう。

7211「三菱自動車工業」

三菱の車にも代表的な車はいくつかありますが、その中でも世界的に有名な車といえばパジェロです。パジェロは1982年に発売され国内でもRV車として初期から有名でした。特にパジェロの名を広めたのはパリ・ダカールラリーに出場し、総合優勝12回という優秀な成績を残し、世界中のラリーファンを中心に有名になりました。世界中にファンが多い車種がコロナ禍をきっかけに生産中止というのは寂しいものがあります。

株価も見てみましょう。こちらは週足です。

(チャート提供:サクソバンク証券)

三菱自動車はコロナ前から随分と下げてきましたが、今週に入りパジェロ撤退で最近の安値圏を下抜け急落していることがわかります。こうなるともみあいの安値圏260〜270円がレジスタンスとなってきますし、動き次第では200円を割り込む可能性大ということになりそうです。

■来週の注目イベント(コラム)

来週はもう8月ですが、第1週の注目イベントと言えば一連の米国雇用関連の経済指標です。

特に先週の新規失業保険申請件数は増加に転じていましたので、まずは本日の同数字がどうなのかが最初の注目材料です。今回も先週に続いて増加、145万人の予想となっていますが予想以上に多いようであればドル一段安の材料とされるでしょう。

また来週の5日にADP全国雇用者数、6日にチャレンジャー人員削減予定数、7日に本番の雇用統計です。雇用統計では失業率が前回の11%から減って10.3%、NFPは前回480万人から減って226万人という予想が出ていますが、一時期は上向いていた雇用が再び加工に転じることが確認されるかどうか注目度が高い数字です。