■SaxoTraderPRO

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SaxoTraderPRO概要

■日本株式CFD

サクソバンク証券では、国内最多水準*となる約1,500銘柄の日本株式CFDを提供。取引手数料無料**、最大レバレッジ5倍(個人の場合)、決済期限なく「売り建て」「買い建て」がともに可能です。

*2020年6月11日現在
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日本株CFD概要

■先週の振り返り

先週はドル建て銀(XAGUSD)と日本株CFD2銘柄を取り上げましたので、その後の動きを見ておきましょう。

(1)ドル建て銀(XAGUSD)

ドル建て銀(XAGUSD)は、テクニカルにも短期的には買われ過ぎの印象であり、直近の上昇前に押しが入った水準23ドル前後は3月安値と8月高値の38.2%押しの22.7687にも近いことから、いったん押しが入りやすいという見方を示しました。

しかし、金価格が堅調な動きをしたこともあって銀価格も先週執筆時の水準でのもみあいを継続しています。気になる点としては最近の銀の上昇率が大きかったため、金価格と銀価格の比率である金銀比の低下が大きく、銀の下落による調整が見られる可能性があるという点です。中期的には引き続き銀価格の下げには注意が必要かと思います。

(2)日本株CFD

日本株CFDは2銘柄取り上げていますが、1銘柄は株価の割安感を測る3指標「PER(株価収益率)が20以下」、「PBR(株価純資産倍率)が1.5以下」、「PSR(株価売上高倍率)が5以下」のスクリーニングをかけてピックアップしています。

銘柄数を絞るためにテクニカルも併用し、ゾーン・エグジット(7期間RSIが30以下の水準から上へと抜ける)が発生した銘柄を押し目買い銘柄としています。

先週は以下の銘柄をピックアップしました。

・3436「SUMCO」

信越化学に次いで世界第2位のシリコンウエハーの会社です。ギャップを埋めて1600円水準への戻りを期待していましたが昨日までは執筆時の水準で動かず。本日は日経平均株価が下げていることもあって下押ししてきました。市場全体の地合いが悪いと再び直近安値をトライする流れになってしまいそうです。

もうひとつの銘柄は注目度の高い銘柄からのピックアップで、四半期ベースで収益改善が発表された大型株を取り上げました。

・9984「ソフトバンク」

こちらは執筆以降も横ばいです。しかし、テクニカルには7〜8月にかけてヘッド&ショルダー状の反転パターンを形成中にも見えます。こちらは6000〜7000円でのレンジを考えていますが、上述の通りでテクニカルには不安も残ります。6000円を割り込むような動きとなった場合には一段の下げを考慮すべきかもしれません。

■今週の注目銘柄

今週は日経CFD(JP225.I)と今週の日本株CFD2銘柄を取り上げます。

(1)日経CFD(JP225.I)

日経CFD(JP225.I)は8月に入ってからの堅調な動きからザラ場ベースでは6月高値を上回る場面も見られましたが、上ヒゲでわずか54円ほど高値を更新したに留まり、6月高値をしっっかりと上抜けたNYダウに比べるといまひとつ上昇の鈍さを感じさせる動きとなっていました。

その後、NYダウとともにやや下げる動きとなりましたが、市場を取り囲む材料と実際の値動きを考えると為替市場が比較的素直に米ドル売りの動きとなっているのに対して株式市場はコロナ後の期待を先取りしすぎているのではないかという懸念があります。コロナショックで大荒れとなった2〜3月時点では今頃は新型コロナも収束に向かっているという見通しで金融政策、財政出動総動員で市場は安定しましたが、新型コロナの方は相変わらずの感染拡大が続いています。

そうした中で米国の例を見ると、失業給付の上乗せは大統領令で減額して継続、航空業界への補助金も9月末で無くなる等、使える予算にも限界がありますので、期待先行で上げている株価と、今後失速懸念がある実体経済との乖離が気になりますし、大統領選までは手を打ってくるとは思うものの、いつ調整が入ってもおかしくはないという認識でいたほうが間違いは無いでしょうし、その時には日経CFDも一緒になって下げるということになるでしょう。

テクニカルにはどうか日経CFD(JP225.I)の日足チャートをご覧ください。

(チャート提供:サクソバンク証券)

6月高値と7月高値を結んだレジスタンスライン()を上抜けて上昇したものの上がりきらずに6月高値の水平線(青)を上ヒゲで若干抜けた後の調整局面ということがわかるチャートです。

短期的には抜けたレジスタンスがサポートと考えると22800円水準となりますが、さすがに近すぎる印象です。7月安値と8月高値の半値押しにあたる22500円水準までの下げを短期的には考えたいところです。またRSIがゾーンエグジットとなってからの売りシグナルは久しぶりのパターンですから、動き次第では更に下げる展開も考えておいてよいでしょう。

(2)今週の日本株CFD2銘柄

今週も日本株CFD2銘柄のうち、1銘柄はファンダメンタルに割安株を探しテクニカルで絞る、もう1銘柄は誰でも知っている銘柄から選んで現状どのような判断ができるのかをテクニカルな観点から見ています。

まず、割安株スクリーニング銘柄ですが以下の条件を適用します。

・PER(株価収益率)20以下
・PBR(株価純資産倍率)1.5以下
・PSR(株価売上高倍率)5以下

そして、テクニカルな条件は7期間RSIが30以下の水準から上へと抜ける(ゾーン・エグジット)が発生した銘柄とします。また必要証拠金(個人)は20%の銘柄から選びましょう。

今週も上記スクリーニングによるピックアップ、かつ証拠金率20%(レバ5倍)の銘柄はゼロでした。証拠金率を30%に広げても50%(レバ2倍)に広げてもゼロでした。ファンダメンタルなフィルターは変えたくありませんのでテクニカルなフィルターを今週は変えてみましょう。

同じRSIですが、センターライン(50)の上抜けで底固めから上昇への期待が持てそうな銘柄かつ証拠金率20%(レバ5倍)の銘柄から以下の銘柄をピックアップしてみます。

2270「雪印メグミルク」

誰もが知っている乳業です。コロナショック直後には一斉休校で給食が無くなることから酪農業界は大変な状況となりましたが、大手の場合には体力もあり、コロナショック前後の動きは日経平均と似たような動きを見せました。それでも日経平均に比べると直近でも株価水準はまだまだ低い状態が続いています。

(チャート提供:サクソバンク証券)

チャートを見ると8月に入ってからはあまり上がっていない代わりに直近の下げの影響も少なく、テクニカルには底固めをしている印象です。底固めしている水準を下抜ければ話は別ですが、RSIのセンターライン上抜けもあり目先は2500円台の回復を期待したいチャートと言えるでしょう。

9201「JAL」

もうひとつは本日逆行上昇しているJALを見てみます。昨日からの連騰となっていますが、材料は本日から茂木外相が東南アジア4か国を歴訪し、新型コロナ以降の入国制限の緩和を巡って各国と協議する方針というのが好感されています。個人的には米国では特に航空株の持ち直しが実体経済の回復を測る目安になると考えていますので、これで航空需要が持ち直すきっかけになれば長期的にも望ましいことではあります。

しかし、すぐに実現するかどうかはわかりませんし、まだまだ未知数です。期待で上がっただけに逆に注意も必要かもしれませんので、テクニカルにどうなのかをチャートで見てみましょう。

(チャート提供:サクソバンク証券)

上げ方が微妙な感じがします。7月高値をわずかに上抜けてきてはいるものの明確に抜けてはいませんので、7月高値を終値で抜けるまでの買いは様子見という印象です。上がるときは後からついていっても十分に間に合う業種といえます。

■来週の注目イベント(コラム)

今週はは米国大統領選に向けて民主党全国大会が開かれ正副大統領候補にバイデン・ハリスのコンビを正式に指名しました。共和党の全国大会は一週間延期され来週の開催となりましたが、こちらは現職コンビで変化はありませんので、民主党に勝つためにどのような発言をしてくるのかに注目が集まりそうです。

経済指標ではドイツと米国の4〜6月期GDP改定値、他にも月末に向けていくつか注目される指標の発表がありますが、最近は経済指標はよほどコンセンサスからずれてこないと相場への影響は限定的なものに留まっています。来週よりは9月に入ってからの一連の米国雇用関連指標のほうに注目は向かいそうです。

またユーロドルが最近高値圏で振れが大きくなってきていますが、ポジション的にもシカゴ通貨先物のユーロ買いポジションは20万枚に迫り買いポジションとしてはユーロスタート後最大ポジションを更新中です。金曜のNY引け後に発表される今週のユーロポジションの推移も気になります。