■SaxoTraderPRO

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SaxoTraderPRO概要

■日本株式CFD

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日本株CFD概要

■先週の振り返り

先週は日経CFD(JP225.I)と日本株CFD2銘柄を取り上げましたので、その後の動きを見ておきましょう。

(1)日経CFD(JP225.I)

日経CFD(JP225.I)は「期待先行で上げている株価と、今後失速懸念がある実体経済との乖離が気になりますし、大統領選までは手を打ってくるとは思うものの、いつ調整が入ってもおかしくはないという認識」には変化はありません。

ただ今週のコメントで書きますが米国株は相変わらずの強さを見せていることもあって、日経平均も底堅い推移を続けています。日本では安倍首相の会見が明日予定されていることもありますし、米国株の動きに関わらずいつ調整が入るのかわからないというスタンスでいたほうが良いかもしれません。

(2)日本株CFD

日本株CFDは2銘柄取り上げていますが、1銘柄は株価の割安感を測る3指標「PER(株価収益率)が20以下」、「PBR(株価純資産倍率)が1.5以下」、「PSR(株価売上高倍率)が5以下」のスクリーニングをかけてピックアップしています。

銘柄数を絞るためにテクニカルも併用し、ゾーン・エグジット(7期間RSIが30以下の水準から上へと抜ける)が発生した銘柄を押し目買い銘柄としています。

先週は以下の銘柄をピックアップしました。

・2270「雪印メグミルク」

「テクニカルには底固めをしている印象です。底固めしている水準を下抜ければ話は別ですが、RSIのセンターライン上抜けもあり目先は2500円台の回復を期待したいチャート」という状況でしたが、25日に2499円まで上昇したものの上げきれないでいます。逆に大台回復を見なかったことで目先は上値の重たいもみあいとなりそうです。

もうひとつの銘柄は注目度の高い銘柄からのピックアップで、先週は日経平均がsげている中で逆行上昇している銘柄を取り上げました。

・9201「JAL」

こちらは、茂木外相が東南アジア4か国を歴訪し東南アジアとの人の移動が再開することの期待を先取りした格好でしたが「7月高値を終値で抜けるまでの買いは様子見という印象」を示しました。その後も順調に水準を上げ、7月高値をうわ抜けてきましたので、当面は押し目買いの流れが継続しやすいと言えそうです。

■今週の注目銘柄

今週はS&P500(US500.I)と今週の日本株CFD2銘柄を取り上げます。

(1)S&P500(US500.I)

S&P500(US500.I)は6月の押しを最後に順調に水準を切り上げ、今週に入りコロナショック前の高値を上抜けてきました。ナスダックに続いての連日の史上最高値更新となっています。

背景にあるのは超緩和状態で投資資金の向かい先がハイテク銘柄だけという状況から、現在では広く多くの個別株に資金が流れ込んでいる状況です。S&Pが上がっているということはまさにそういう状況なのですが、今週は米国の主要株価指数の中で唯一史上最高値を更新できないでいるNYダウの銘柄入れ替えの話が除外銘柄と園周辺銘柄を除いて良い影響が出ていると考えられます。

月曜に発表されたNYダウの銘柄入れ替えでは、一気に3名柄もの入れ替え発表があり、8月31日から新銘柄による指数算出となります。これらの3銘柄を「除外 → 採用」で示すと以下のようになります。
エクソン → セールスフォース
レイセオン → ハネウェル
ファイザー → アムジェン

新採用銘柄のうちセールスフォースはクラウドサービス提供の会社ですから、落ち目の石油関連から今流行のDX銘柄へと思いきった入れ替えです。背景にはアップル株の1:4の分割があり、単純平均のNYダウではそのための補正を迫られたということが理由ですが、NYダウの史上最高値を目指した入れ替えでないかと穿った見方をしたくもなってきます。

それにしても10年前にはエクソンは米国最大の時価総額を誇る企業でした。最近のテクノロジーの進化を考えると、わずか10年ではなく10年もということなのでしょう。米国の株価指数といえばやはりNYダウがもっとも目立ちます。こうしたダイナミックな入れ替えが米国株か全体の底上げにつながった一週間だったと言えます。

テクニカルにはどうかS&P500(US500.I)の週足チャートをご覧ください。

(チャート提供:サクソバンク証券)

赤いラインで上昇ウェッジを引きましたがあまりに急角度なため参考にはならなそうです。それよりは年初来高値(青の水平線)を上抜けたことで、同水準が短期的なサポートとなります。いっぽうで2018年末を起点としたサポートライン(青の太いライン)を引いてありますが、同ラインがちょうど3500ドルの大台に位置しています。抜けたサポートはレジスタンスと考えることができますので、8月31日を過ぎてS&P500が3500ドル水準にいればいったん調整が入りやすいのではないかという見方もできそうです。

(2)今週の日本株CFD2銘柄

今週も日本株CFD2銘柄のうち、1銘柄はファンダメンタルに割安株を探しテクニカルで絞る、もう1銘柄は誰でも知っている銘柄から選んで現状どのような判断ができるのかをテクニカルな観点から見ています。

まず、割安株スクリーニング銘柄ですが以下の条件を適用します。

・PER(株価収益率)20以下
・PBR(株価純資産倍率)1.5以下
・PSR(株価売上高倍率)5以下

そして、テクニカルな条件は7期間RSIが30以下の水準から上へと抜ける(ゾーン・エグジット)が発生した銘柄とします。また必要証拠金(個人)は20%の銘柄から選びましょう。

今週も上記スクリーニングによるピックアップ、かつ証拠金率20%(レバ5倍)の銘柄はゼロでした。ということで、今週もテクニカルなフィルターを変え同じRSIでセンターライン(50)の上抜けで底固めから上昇への期待が持てそうな銘柄かつ証拠金率20%(レバ5倍)の銘柄を見て、以下の銘柄をピックアップしました。

4578「大塚ホールディングス」

誰もが知っている大塚製薬の持株会社です。最近はコロナワクチンの開発をしている製薬会社が注目されがちですが、薬だけでなくポカリスエット等広く扱っているというのも強みです。暑い夏の熱中症対策でポカリスエットのキャンペーンを見た方も多いかもしれません。チャートを見てみます。

(チャート提供:サクソバンク証券)

日足チャートを見ると現時点ではまだ6月からのレジスタンスラインよりも下で推移していますので、ここを抜けてこないと買いとは言えません。RSIの50上抜けも抜けてはいるもののはっきりせず、テクニカルな後押し材料とは言えそうもありません。ただ7月の高値圏を上抜けてから底堅い動きになってきたことや、その後同水準を下回ってはいないことから押し目買いであればよさそうです。

4502「武田薬品工業」

もうひとつは同じ製薬会社で武田薬品を見てみましょう。

医薬品企業としては国内最大、2018年にはアイルランドのシャイアーを日本のM&Aとしては最高額の6.8兆円で買収し、製薬会社の世界ランキングで9位になりました。しかし、巨額買収の影響で有利子負債が増大、非中核事業の売却を進める中で、24日に大衆薬事業の譲渡を正式に決めました。アリナミンやベンザといったそれこそ誰もが知っている薬は来年3月で武田から消えることとなります。

こちらも日足チャートを見てみましょう。

(チャート提供:サクソバンク証券)

今回の売却の話は既に出ていた話でもあり、有利子負債の縮小を交換する動きは既に先行していたと見られます。逆に今は買われすぎゾーンからのゾーンエグジットでいったん押しが入りやすいチャートです。買うならば押しを待って買いという点では大塚ホールディングスと同様ですね。

■来週の注目イベント(コラム)

日本時間の今夜27日22:10からオンラインのジャクソンホール・シンポジウムでパウエルFRB議長が「金融政策の枠組みの見直し」と第して講演を行います。いろいろな点で注目度が高い講演となりますので、長期的に思うところを書いておきます。

もともとこの金融政策の枠組見直しは昨年後半に議論されていたもので、その後合意を得ないままにコロナショックに突入してしまったという経緯があります。当時の議論では期待インフレ率が低下していることが問題視されていました。米国では期待インフレ率を2%としていましたが、ターゲットに達しない状態が続いていたことから金融政策の効果が出にくいという認識は共有されていましたが、その後はコロナショックで金利はゼロ、大規模緩和の状況下での枠組みの見直しが講演のテーマです。

ゼロ金利、大規模緩和、インフレ期待は上がらずとなると黒田日銀総裁の苦悩を示しているようでもありますが、果たしてどのような見解が示されるのか、景気回復期待が現実となれば意外と早い段階でインフレになりそうですが、おそらくはそうでない故の講演ではないかという見方もできます。長期的に米国の金融政策を考える上で重要なのですが、おそらくは市場参加者が短絡的に反応する動きには追随せず、じっくりと分析されてから反応したほうがよいと思います。