チャートの上昇トレンドや、下降トレンドを示唆するのが「ドンチャンチャネル」。売買ポイントを見分ける際に強い味方となります。

ドンチャンチャネルの基本

ドンチャン・チャネルは、米国の投資家、リチャード・ドンチャン氏が提唱したテクニカル分析の1つ。日本ではそれほど馴染みはありませんが、とくに米国の投資家に人気のトレンドフォロー型の指標です。

使い方は非常に簡単で、誰でもわかる利用しやすいテクニカル分析です。まずチャート上で、設定した期間内の最高値と最安値をラインで表示します。例として、下記のチャートでは14日間に期間を設定しました。最高値を結んだラインと最安値を結んだラインと、その中間線が引かれています。

ドンチャンチャネルは、トレンドの方向をつかみ、売買ポイントを見極めるのに役立ちます。価格が中間線を下回っている時には下降トレンドを示唆する一方、価格が中間ラインを上回っている時には上昇トレンドを示唆します。

またドンチャンチャネルは、いわゆる「順張り」の指標と呼ばれており、価格がドンチャン・チャネルよりも上抜けた時は「買い」のサイン、ドンチャン・チャネルよりも下抜けた時は「売り」のサインになります。

上昇トレンドではどこが天井かわかりませんが、一定期間の最安値を切らない限り売りとはならず、上昇トレンドの状態ではとにかく上昇について行くという使われ方をします。

ドンチャンチャネルの応用

相場が膠着した状態では中間ラインが上抜ける、または下抜けるポイントを、投資家は「ドンチャン・チャネルブレイクアウト」と呼んでいます。ブレイクアウトしたら取引を始めるサインとして利用しましょう。

ドンチャンチャネルは「安いから買い、高いから売る」という逆張りの発想とは対照的な考え方です。とにかくトレンドが続くという前提で取引することになります。これはトレンドの方向性が明確な場合には強く収益を大きく伸ばす可能性がありますが、一方で狭いレンジでもみ合っているような相場では弱いという欠点があります。

「順張り」だけを意識して、使い方を間違えると、高値買いの安値売りとなってしまうので注意が必要です。