今週のピックアップ銘柄:NY原油先物(WTI)

米エネルギー情報局(EIA)が12日に発表した週報によると、7日までの1週間の米原油在庫は前週比530万バレル減と、取り崩し幅は市場予想を大きく上回った。これを受けて、米国内の需給引き締まり観測が広がり、買いが一段と活発化した模様。また、外国為替市場で米ドルが対ユーロで下落。ドル建てで取引される原油などの商品に割安感が生じたことから、原油が買われたようです。

上記のグラフからもわかるように米原油在庫レベルは今年、最低になっています。在庫の減少がWTI価格を押し上げたのはわかりやすい理由です。しかし、問題は今後の原油価格です。

バックワーデーション

引き続き、NY原油先物市場はバックワーデーション状態になっています。期近が期先よりも高くなっています。需給面からWTIはタイトに感じます。ここで、市場内部の動きをチェックしてみます。

NY原油先物:OBV

ここ数日の上昇は出来高が伴っていないようです。OBVに黄色でラインを引きましたが、プライスほど上げてきていません。しかし、6月後半からWTIは横ばいになっていますが、出来高は大きく減少していません。プライスとOBVだけをみると、ここは戻り売り戦略が良いようですが、別の角度からWTIをみるとそうとも思えません。

北海ブレントとの比較

これまで北海ブレントがエネルギー市場を先導してきています。ここにきて、北海ブレント価格の上昇がWTIよりも強くなっています。ここで、二市場のスプレッドをチェックします。

北海ブレント先物価格をWTIで割ったスプレッドは上昇トレンドを維持しています。そうなると、NY原油先物もいずれ上昇していく可能性が高いようです。

テクニカル分析

短期%R は買われ過ぎを示していますので、ここから押されて下げてくると思います。その際、短期%R が50%前後で下げ止まって、再び上昇してくると、プライスも74ドルを目指して上げていくでしょう。強い北海ブレントを追うようにWTIも上げてくると74ドルのレジスタンスをブレイクするでしょう。