今週は近日中にリリースされる”Trading View”(トレーディング・ビュー)の紹介と、実例としてTVを使った円相場の値幅観測を行います。

■SAXO版Trading Viewリリース

サクソバンク版のTrading Viewが3月11日週にリリース予定となっています。それに合わせ、3月9日の投資戦略フェアEXPO2019(@東京ドームシティ)において、サクソバンクのブースではTrading Viewのミニセミナーを行います。投資戦略フェアにいらっしゃる方は是非お立ち寄りください。

■Trading Viewとは

前後しますが、Trading View(トレーディング・ビュー)とは、ブラウザ上で各種テクニカル分析を行うことができる現在最もユーザーが増えているツールと言えます。

Trading Viewでは各種チャートの表示、テクニカル指標、描画ツールと一般的なテクニカル分析ツールに備わっているものは標準ツールとして揃っていますが、何よりもWeb上で直感的な操作が可能なこと、チャートのオーバーレイで表示される指標やライン等がとても美しいことが特徴的です。

テクニカル指標は標準で80種類以上が用意されていますが、さらに、ユーザーが作成したカスタムツールを公開ライブラリからアドオンとして使うことができますし、高度なツールもマーケットプレイスで有料で公開されています。

また、ユーザー同士でトレードアイディアをチャートを使って共有したり、トーク機能でテクニカルなチャットをしたりと、テクニカル・トレーダーにとっては最善のツールの一つと言えます。

Trading View自体は、誰でも無料で利用できますが、有料の上位版ではさらに多くのことが実現可能となっています。

ノーマル版とSAXO版の違いは、SAXO版ではTrading Viewの画面から直接FX取引ができること、さらに将来的には株価指数やコモディティといったCFD取引もできるようになりますので、そうなると手放せないツールとなりそうです。

今週は、このTrading Viewを使って現在の円相場について考えてみましょう。

■ドル円日足チャート

以下は、Trading Viewで表示したドル円日足チャートに、フィボナッチ・リトレースメント、水平線、平行チャンネルを表示したものです。見た感じがとても洗練されていて美しいですね。

それでは、上記チャートを見ていきましょう。

チャート左端の高値が2018年高値の114.550、そして画面中央の安値が正月中のフラッシュクラッシュでつけた年初来安値の104.656です。この高値から安値の値幅に対するフィボナッチ・リトレースメントがカラフルに表示されていますが、現在は78.6%(61.8%の平方根)戻しとなる112.433をターゲットとする流れにあると考えることができます。

この112.433に水色の水平線を強調表示してありますが、同水準は昨年11月から12月下旬まで何度も試して、最終的に12月20日に下抜けした水準とも重なっていることがわかります。抜けたサポートは強いレジスタンスとなりますので現在は、112.433がターゲット兼レジスタンスと見ておくと良いでしょう。

トレンド的にはクリーム色で示した上昇チャンネルを3月に上抜け、現時点では、角度を若干急にした紫の上昇チャンネルの中での動きとなっていますが、この紫の上昇チャンネルの上限もまた先ほどの112.433と重なっていて、そろそろ年初からの長い上昇トレンドに変化が出てくる可能性があるタイミングとなっています。

明日の米国雇用統計がきっかけとなるか、あるいは来週に入って英国議会での採決がきっかけとなるか、何れにしても日柄観測的にも3月6日から15日頃まではタイミングとして反転につながりやすい時間帯にあり、その点からも注意が必要と考えらえます。