■SaxoTraderPRO

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SaxoTraderPRO概要

■日本株式CFD

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日本株CFD概要

■先週の振り返り

先週はポンド円(GBPJPY)と日本株CFD2銘柄を取り上げましたので、その後の動きを見ておきましょう。

(1)ポンド円(GBPJPY)

ポンド円(GBPJPY)は、ユーロが1.20の大台乗せ後に調整が進む中でEUとのブレグジット後の協議に対して改めて悲観的な見方が出てきたこと、テクニカルにもゾーンエグジットが発生するのであれば短期目線でポンド売り、ある程度の押しを待って改めて買いという見方を示しました。

その後もジョンソン首相が協議決裂も辞さないといった相変わらずの強行発言を繰り出し8日からの英国とEUとの協議が始まりましたが、英国は更なる強硬路線、EU側は大人の対応というのが昨日までの流れです。

ポンドはその後大幅安となり昨日には136.739まで下落、その後若干戻すという動きです。本日はECB理事会もありユーロの影響も受けますが、買われたところでは改めてポンド売りという動きになりそうです。

(2)日本株CFD

日本株CFDは2銘柄取り上げていますが、1銘柄は株価の割安感を測る3指標「PER(株価収益率)が20以下」、「PBR(株価純資産倍率)が1.5以下」、「PSR(株価売上高倍率)が5以下」のスクリーニングをかけてピックアップしています。

銘柄数を絞るためにテクニカルも併用し、ゾーン・エグジット(7期間RSIが30以下の水準から上へと抜ける)が発生した銘柄を押し目買い銘柄としています。

先週は以下の銘柄をピックアップしました。

・1821「三井住友建設」

ファンダメンタル要素はとゾーンエグジットは良いとしても、それ以上に着実に高値を切り下げている動きほうが目立つこと、どちらかというと戻り売りを考えるべきチャートだあることを指摘しました。

その後は執筆時点の水準からあまり動かず、現在の水準も先週執筆時点の水準とほぼ同水準です。動きが鈍そうなので同銘柄についてはいったん仕切り直しで他の銘柄を考えたほうがよさそうな状況となりました。

もうひとつの銘柄は注目度の高い銘柄からのピックアップで、先週は終電繰り上げが話題となっていた以下の銘柄を取り上げました。

・9020「JR東日本」

テクニカルには8月3日に安値をつけ、そこからは着実に上昇8月末にザラ場ベースで大台7000円をトライ後も底堅い地合いを続けているチャートという見方を示しました。

その後も動きは緩やかなもののじり高の展開となり8日には再び7000円の大台を回復も乗せきれない流れです。テクニカルにはいまだ緩やかな上昇トレンドにあると考えられますので、長期的な観点での買いというスタンスは続行でよいでしょう。

■今週の注目銘柄

今週はナスダック100種指数(USNAS100.i)と今週の日本株CFD2銘柄を取り上げます。

(1)ナスダック100種指数(USNAS100.i)

ナスダック100種指数(USNAS100.i)は9月2日に12466.33と史上最高値をつけましたが、その後はこれまでナスダック指数を引っ張ってきた大型ハイテク株を中心に調整が進んだことで昨日には一時10938.42と高値から1527.91ドル、率にして12.3%の調整を見ることとなりました。

材料としてはまずバフェット氏が日本の5大商社の株をそれぞれ5%超取得したというニュースが8月30日に流れました。これまで同氏は米国の大型株を中心に投資を行ってきましたが、このニュースは米国株式が割高という憶測につながりました。

そして、それまでのハイテク株急騰の牽引役でもあったテスラが株式分割を行い9月1日に最高値をつけたところから急落に転じ、昨日までで高値から34.4%もの下落を演じました。この動きにはオプションの動きも絡んでいたと言われていますが、冷静に考えて最高値までの動きが明らかに加熱していたということであったと思います。

テスラほどの急落ではないにせよ、ハイテク株は軒並み下落、その動きがナスダック100や他の株価指数にも影響を及ぼしました。問題はここからですが、テクニカルにはある意味いい水準まで調整が入ったと見ることが可能です。以前、ナスダック100を扱った時のサポートラインがそのまま残っていますので、チャートをご覧ください。

(チャート提供:サクソバンク証券)

4月の押しと6月の押しを結んだサポートライン(青のライン)を見ると、ちょうど昨日の安値もサポートラインの位置で止まっていることがわかります。また年初来安値と史上最高値とのフィボナッチリトレースメントでは23.6%押しが11091.84と誤差の範囲と見ることができるでしょう。

つまり、昨日の安値をもう一度割り込まなかれば押しで終わって再上昇となる可能性が高いチャートです、いっぽうで昨日の安値を明確に割り込んでくるようだと次のターゲットとなる38.2%押しの10241.52も視野に入れなくてはならない流れになる可能性もあります。いまはどちらにも動くことができる微妙な水準と言わざるを得ません。どちらに考える場合でも週末まで待って決めたいところです。

(2)今週の日本株CFD2銘柄

今週も日本株CFD2銘柄のうち、1銘柄はファンダメンタルに割安株を探しテクニカルで絞る、もう1銘柄は誰でも知っている銘柄から選んで現状どのような判断ができるのかをテクニカルな観点から見ています。

まず、割安株スクリーニング銘柄ですが以下の条件を適用します。

・PER(株価収益率)20以下
・PBR(株価純資産倍率)1.5以下
・PSR(株価売上高倍率)5以下

そして、テクニカルな条件は7期間RSIが30以下の水準から上へと抜ける(ゾーン・エグジット)が発生した銘柄とします。また必要証拠金(個人)は20%の銘柄から選びましょう。

今週も複数ありましたが、セブン&アイを選んでみました。

3382「セブン&アイ」

誰もが知ってるセブン&アイ・ホールディングスですが、話題になったのは8月はじめです。同社は米国子会社を通してコンビニ併設ガソリンスタンドのスピードウェイを約2.2兆円で買収することを決定しました。米国市場における拡大を見込んだ戦略でしたが株式市場は売りで反応。7月末終値3206円に対して8月3日の安値は2937.5まで急落しましたが、4日には7月末の水準を回復。

その後は3500円水準で上値の重たい展開が続き、現状は3300円前後です日足チャートをご覧ください。

(チャート提供:サクソバンク証券)

8月3日の下げが極端ですが、この時もRSIはゾーンエグジットで買いシグナルが出ていました。今週も昨日押しが入った後の上昇で久しぶりのゾーンエグジットが発生しそうです。短期目線で買いたい銘柄となっています。

9437「NTTドコモ」

もうひとつは昨日からドコモ口座への不正入金で叩かれまくっているNTTドコモです。ご存じの方も多いと思いますが、不正に入手した銀行の口座番号と暗証番号で預金を第三者のドコモ口座に引き出されたという事件が発生しています。

この問題のたちが悪い点は、適当な暗証番号で逆に口座番号に片っ端から試していくことで口座番号と暗証番号を結びつけるという手法が使われたことで、暗証番号の三振を回避したこと。そしてドコモ口座自体は本人確認をしていなかったことです。

これでは、いつかはやられても仕方ないというセキュリティの甘さですが、それに対するドコモの対応を悪いとしか言えず、自社には責任は無いというところから始まり、その後元々の仕組みの悪さもあって結局本日夕方会見を行い全額補償する方向で調整する模様です。

この問題が発覚したのが9月に入ってから(七十七銀行は4日にドコモ口座との連携停止)ですが、株価はチャートの悪さもあって8月末から下落に転じ、今回のトラブルが明らかになって7月安値まであとわずかというところまで下げてきています。こちらは週足をご覧ください。

(チャート提供:サクソバンク証券)

7月安値まで7円しか離れていませんが、ここを抜けるとコロナショック後の安値2700円が次のターゲットとなります。決して離れているわけではありませんし、今夕の発表や今後の対応によっては年初来安値の更新という可能性もあり、なかなか危ないチャートと言えそうです。

■来週の注目イベント(コラム)

今夜(20:45)ですがECB理事会が最大の注目材料です。ユーロが1.20の大台乗せとなったところでECB関係者がユーロ高を牽制するような発言を行ったことで、急速に1.20がユーロにとっての警戒水準という見方が広がりました。理事会の中でユーロの水準について議論されるかどうかは別としても、ラガルド総裁会見では必ず取り上げられる質問となりそうですから、ECB理事会直後から総裁会見まではFX市場参加者は気の抜けない時間となるでしょう。

また来週15・16日にはFOMCが開催されます。声明発表は日本時間で17日午前3時となりますが、ジャクソンホールで発表された平均インフレ率導入後最初のFOMCとなりますので、パウエルFRB議長の会見内容は注目となります。