■SaxoTraderPRO

当レポートではSaxoTraderPROを使っています。
SaxoTraderPROの詳細は以下のページをご覧ください。

SaxoTraderPRO概要

■日本株式CFD

サクソバンク証券では、国内最多水準*となる約1,500銘柄の日本株式CFDを提供。取引手数料無料**、最大レバレッジ5倍(個人の場合)、決済期限なく「売り建て」「買い建て」がともに可能です。

*2020年6月11日現在
**持ち越し建玉に対してキャッシュバック方式で実施。

日本株CFD概要

■先週の振り返り

先週はドル円(USDJPY)と日本株CFD2銘柄を取り上げましたので、その後の動きを見ておきましょう。

(1)ドル円(USDJPY)

ドル円(USDJPY)は「目先は利食いの買い戻しが入っても105円台半ばがレジスタンスとなり、中期的には104円台前半を目指す流れになってきた」という見方を示しました。

その後は思いの外展開が早く中期的どころか今週月曜に104.002まで円高が進み、そして昨日には105.500まで買い戻されています。テクニカルなサポートであった104.188は下抜けたものの104.00以下には大きめのドル買いオーダーがあったことから買い戻しが入り、全般的なドル高の動きも手伝って上昇ペースも速い動きとなりました。

ここからの動きを考えると、短期的には安値を見たものの105.50から106.00にかけては戻り売りを考えたドル売りオーダーも出てくると見られ、再びドルを売るタイミングを測る流れになってきたと言えそうです。

(2)日本株CFD

日本株CFDは2銘柄取り上げていますが、1銘柄は株価の割安感を測る3指標「PER(株価収益率)が20以下」、「PBR(株価純資産倍率)が1.5以下」、「PSR(株価売上高倍率)が5以下」のスクリーニングをかけてピックアップしています。

銘柄数を絞るためにテクニカルも併用し、ゾーン・エグジット(7期間RSIが30以下の水準から上へと抜ける)が発生した銘柄を押し目買い銘柄としています。

先週は以下の銘柄をピックアップしました。

・4966「上村工業」

私も初めて知りましたが、同社はプリント基盤用などのメッキ用薬剤・機械を扱う業界首位の会社でした。テクニカルな観点から「当面は6835円〜7213円でのもみあいを継続しやすいというイメージで、押しが入れば買い」と見ました。

その後の動きは、緩やかな押が入り現在の水準は半値押しの6835円に近い6840円まで下げてきました。先週の見通し通り、そろそろ押し目買いの水準として妥当な水準になってきたと見られます。

もうひとつの銘柄は注目度の高い銘柄からのピックアップで、先週はARMのNVIDIAへの売却を正式に決めたソフトバンクグループを取り上げました。

・9984「ソフトバンクグループ」

既に買われ「8月高値を視野に入れた展開となってきている」ものの「テクニカルには若干買われ過ぎの感もありますので、押し目を狙いたい」という見方をしました。

その後は下げが目立ち本日は6092円まで水準を下げてきました。そろそろ押し目を狙う水準に入ってきたと見られ6000円の大台前後が買い場になって来る可能性が高そうです。

■今週の注目銘柄

今週はユーロドル(EURUSD)と今週の日本株CFD2銘柄を取り上げます。

(1)ユーロドル(EURUSD)

ユーロドル(EURUSD)は7月下旬から2ヶ月近くもの間、1.17台半ばと1.19台前半の間で方向感が無いままのもみあいを続けていました。そして、9月1日には1.20
の大台に乗せたことでユーロ高に走るのかと思わせた直後に反落、それまでのレンジ相場へと戻すこととなりました。

そして直近では今週に入ってから急速にユーロ売りが進み昨日には安値1.16513と7月27日以来の安値をつけています。これはドル全体がドル高相場となっている中で、これまでユーロ買いが高水準で維持されてきたこともあってポジション調整が起きていることによるものです。

このポジション調整のきっかけとなったのが、10月末に交渉期限を迎えるEUと英国のブレグジット移行期間後の交渉が難航していることによるポンド安の動きに引っ張られたことがひとつ。そしてもう一つは欧州の一部の国で再び新型コロナ感染者数が急増していることです。1日あたりの感染者数推移を見ると、スペインでは3月のピークを8月下旬に上回り現在は当時よりも57%も増え再びロックダウンの可能性が出ています。英国でも増加ペースは似たような状況でEUも英国も、ここにきて景気減速が懸念される状況です。

これらの懸念を背景としたユーロ売りが他市場におけるドル高の動きも重なって急速なユーロの下げに繋がったわけです。テクニカルにもユーロ一段安が懸念されるチャートパターンとなってきましたので、日足チャートをご覧ください。

(チャート提供:サクソバンク証券)

この2ヶ月で山がいくつもあるリバーサル(反転)パターンを形成し、今週はついに下抜ける動きとなったことで、もう一段のユーロ売りが出やすいチャートとなってきたことがわかります。

下値の目処としては、年初来安値と年初来高値のフィボナッチ・リトレースメントを見てみましょう。現在の水準は23.6%押しですが、38.2%押しにあたる1.14861、だいたい1.15の大台をターゲットにする動きになってきたと見て良いでしょう。

(2)今週の日本株CFD2銘柄

今週も日本株CFD2銘柄のうち、1銘柄はファンダメンタルに割安株を探しテクニカルで絞る、もう1銘柄は誰でも知っている銘柄から選んで現状どのような判断ができるのかをテクニカルな観点から見ています。

まず、割安株スクリーニング銘柄ですが以下の条件を適用します。

・PER(株価収益率)20以下
・PBR(株価純資産倍率)1.5以下
・PSR(株価売上高倍率)5以下

そして、テクニカルな条件は7期間RSIが30以下の水準から上へと抜ける(ゾーン・エグジット)が発生した銘柄とします。必要証拠金(個人)は20%の銘柄を選びました。

8304「あおぞら銀行」

今週は誰もが知っている銀行株です。メガバンクに比べるとその他の銀行は存在感が薄いのですが、昨日のニュースでは三井住友アセットと日興アセット合わせてあおぞら銀行株が5%を超える大量保有者になったとの報告もあり、一部のファンドであおぞら銀行株を買っているのでは無いかと思わせるものでした。

日足チャートは以下のような感じです。

(チャート提供:サクソバンク証券)

どちらかというと最近のもみあいを下抜け始めたチャートに見えますが、かと言ってここから大きく下げそうなチャートでもありません。これまでのレンジをやや下にずらしてきたという程度ではないかと考えると、ここからの押し目を狙うのであれば悪くないとも言えそうです。

もうひとつは、同じく割安株スクリーニングによってピックアップされたもう一つの銘柄であり、好悪どちらの材料もあるNTTです。

9432「日本電信電話」

先々週に取り上げたNTTドコモ株も64%持っていますので、下げていそうなイメージがありますが、やはりドコモが年初来安値更新となる動きの中でNTTも同様に下げています。

昨日は菅首相が総務大臣に携帯料金引き下げの結論を出すように指示したことで、KDDIとソフトバンクが下落寄与ワースト3に入りましたが、通信株安の影響が大きいという印象です。

しかし、いっぽうではデジタル庁創設で別のグループ会社NTTデータは買われていました。NTTデータの株も54%持っていることを考えるとNTT本体もそろそろ買い場が近いと見ても良いかもしれません。

テクニカルにも見てみましょう。日足チャートです。

(チャート提供:サクソバンク証券)

チャートを見てもRSIのゾーンエグジットによる買いシグナルがあるくらいで、積極的に買いたいと思わせるチャートではありません。しかし中期的な観点で考えると現行水準で買いを入れてフィボナッチリトレースメントで38.2%戻しにあたる2400円水準をターゲットに考えても面白そうではあります。

■来週の注目イベント(コラム)

早いもので来週は9月半期末になります。実需の動きに気をつけたいところですが、それ以上に気になるのは9月29日に行われる予定の米国大統領候補の第1回TV討論会です。ここにきてトランプ大統領がバイデン前副大統領とのリードを縮めてきているものの、まだその差はかなり大きい状態(バイデン 前副大統領が8ptのリード)です。

しかし、討論となれば誰が見てもトランプ大統領のほうが弁が立つでしょうし、どちらも失言が目立ちますが、トランプ大統領については既に聞き慣れているということもあり、よほどのミスがない限りトランプ大統領がさらにリードを縮めてきそうです。金融市場としては現職が継続した方が安定性があると考えるでしょうから、討論会後の両者の出来を見てからの10月相場入りとなることは確実です。